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  それにしてもイタリアでは、W杯での優勝について新聞社各紙で、例えば大手CORRIERE DELLA SERAの約半分が「アッズーリ(空色。イタリアナショナルチームのユニフォームの色から)」の凱旋の話題、選手のあれこれ、イタリアの主相や共和国大統領の挨拶などなど、テレビニュースも同じ。 


世の中がサッカーを中心に回りだしたかのようだ。 

グイドにとっても、サッカーを観るのも、プレイするのも、結構好きな方だが、サッカー部にいた人ほどでもないし、有名クラブのサポーターや選手の追っかけでもない。 


ましてや、イタリア人にとっては、国民としての誇りにみなぎっていて、こちらが一緒に喜んでいれば「お前も飲め!」というノリのお祭り騒ぎ好きのイタリア人たちだから、同調すれば問題ないのだが、気を使って「日本人としての貴方にとってはあまりうれしくないでしょう?」と聞かれたらなおさら冷めてしまうものだ。 それが異邦人として暮らして行くものにとって少し寂しいことなのかもしれない。 


そんなイタリアの巷で喜びを分かち合う人たちを横目に、パソコンに向かう。 マンガ青年ルカが、TOZAIニューWEBデザインを更新してくれた。(写真) これを使ってイタリアの日本オタクにPR開始できる。 次の土曜日は、世界アニメフェスティヴァルに出展する。 


この16年半「もしも、イタリア人に生まれていたら」という仮定で考える事は常にあった。 そう生まれていたら、イタリア優勝の喜びを分かち合うためにあっちでパーティーこっちで飲み会していただろう。 そういう日本人もいるだろうが、自営業の身分であるグイドにとっては「ああ、こんなことばかりしていられない!」と自分の尻を叩かなければならない。 このお祝いの日々にも「サッカーよりもマンガアニメオタクやっています」というイタリアの変わり者を相手にお仕事しなくては・・・。  


それにしてもルカは今回の協力を最後にマンガに打ち込みたいというが、グイドは彼が最後に残してくれたWEBデザインがたいへんお気に入りなのである。 こういういい仕事道具が揃うとPRも積極的になると言うものだ。 TOZAIサイト