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 ご存知のように「日本」のことをイタリア語で「GIAPPONE」、「日本の」「日本人」は「GIAPPONESE」だが、イタリアでは何かにつけて、この名前が登場することが多くなった。 これまで、このブログでも書いたように、この国でも日本の「マンガ」とか「スシ」が大人気ではあるが、ミラノで発行されている、売ります、買います、貸します、借ります、の個人の告知を掲載した情報誌「SECONDA MANO」というのがある。 これは、グイドがミラノに住み始めた16年前にもすでにあった物で、その前にマドリッドに住んでいた頃「SEGUNDA MANO」というのがあったが、もしかしたら同じ出版社なのかもしれないと今になって思う。 当時から比べて、この週刊情報誌が当時の価格を今のユーロの換算してせいぜい1ユーロくらいだったのが、2ユーロ50セントにもなっている。広告でない個人の掲載が無料なのだが、それまで日本の「賃貸住宅情報」とか「アルバイトニュース」のように写真や絵でわかりやすいものに慣れていたため、イタリア語がなんとかわかるようになった当時、理解できても創造するのが難しかった。 ちょうど三行広告のように単調で地味だからだ。 それはともかく、最近中国人女性がマッサージと言う名目で、実は売春しているそうで、マッサージ欄には「MASSAGGIATRICE CINESE」というのが、並んでいる。 ちょうどミラノ中に中華料理店が筍のように増えているのと同じで、人の目を引き、いいお金を取るために、中華料理をやめてスシをつくるように、彼女らが「~GIAPPONESE」を装って広告を出している。 日本人ではなく、明らかにニセ日本ブランドなのだが、これはイタリアで、日本という国の株がすごく挙がっている証拠でもある。 喜んでいいのか悪いのか・・・何にしても日本人というアイデンティティーとブランドイメージを守るのも、海外滞在日本人の使命だとグイドは考えている。