今週の日曜日、わがTOZAI(日伊文化協会)は、イタリア人のマンガアニメオタクのための展示会「RUMICON」(漫画家高橋留美子さんの名前を取ったもの。実際ロゴは、「うる星やつら」のラムちゃん)に乗り込む。 日本の若者がイタリアブランドで身を包み、異性との出会いに楽しむイタリア化しているとしたら、イタリアの若者は、二十歳を過ぎても、マンガを読み、アニメのDVDやフィギュアをコレクションする。かと思えば、空手、指圧、盆栽に営むという日本化である。つまり日伊の両国は急速に接近しようとしているのだ。 TOZAIは、Tシャツとチラシ、入会申し込み用紙を陳列する。 



隣でイタリア人マンガ家「TRAX-ONE」の作者、TOZAIの会員ルカのブースが出る。 イタリアンブランドの話に戻るが、イタリアのデザインは、建築でも、工業製品でも、衣服装飾品でも、「大人のかっこよさ」を持っているだろう。 なんと言ってもイタリア人がそれを着こなすと似合うのだ。 しかし、若い世代のイタリア人、特に男性を知ってる外国人女性の意見をまとめると「中身がない」ということらしい。 声楽家のひろみさんによると「イタリアの音楽界も全盛期は終わったのよ」という。 


全盛期にある国の国民は輝いている。 平均身長とか、髪の毛の色とか、教養や学歴とか、具体的な要素とは関係なく、異性から見て魅力を感じさせる人が多い。 ヨーロッパでの女性へのアンケートで、世界で一番魅力のある男性は1、イタリア人 2、スペイン人 3、フランス人だったそうだ。 ところがアメリカで同じアンケートが行なわれた場合、多数がアメリカ人男性としたそうだ。 ヨーロッパ人の魅力は、その国の全盛期に作られた結果のものだろう。 上記の3国といえば、ローマ人が殖民して出来た民族とも言え、そしてルネッサンスを知っている人たちだ。 



アメリカの例は、その国にいてこそアメリカがいまや全盛期の真っ只中であることを示している証拠だろう。 美や魅力の基準は移り変わるもので、日本に栄光をもたらす時代が来れば日本人も魅力を増すだろう。 イタリアを参考にして日本人を魅力的に輝かそう。 すべての選択で「今」だけを考えずに「将来」を考えた人たちが輝けるのだ。 輝いている人たちには、生存の権利が与えられるのである。