モデル 写真は著者がブランドETROの2004/2005年秋冬コレクションのモデル をやったとき。


   ここのところ書きたいことが多かったので、17日の新聞La Repubblicaの、この記事について書くのが今になったが、遅くても書かないよりはましだから書いておこう。

  「新ヒーロー、都会の戦士」


  このタイトルで紹介されているフェレ、カヴァッリ、プラダの3デザイナーのコレクションだ。

  「誘惑」をテーマにしたフェレは、幅の広い襟の毛皮や皮、シルクのシャツなどの素材が目立つ。

  「ハンター」をテーマにしたプラダは、洗練されたモダンなヒーローということで、毛皮で覆われたヘルメットをかぶった姿。

  「愛人」をテーマにしたカヴァッリは、漆色の赤いコートの下に素材も襟も日本の「着物」を使った。日本に住む日本男性よりも、外国の男性が、遊び心で着そうである。ただし外国に住む日本人男性なら、周りの人から新鮮さを醸し出し、注目されると思う。なんでも外国の流行を受け入れる日本であることを自覚して、このCavalliルックで、ミラノあたりのオトコどもが闊歩しはじめたら、日本人が逆輸入的に着物の魅力を認めて、日本人のルーツである着物とついでに紋付風スーツと袴風パンツルックとモダンな和風に目覚めるのもアイデンティティー復活になるんじゃない。


  ただ、グイドがモデルをやった 3年前の、エトロコレクションのテーマも「戦士」それに「貴族性」だったのだから、今回の3コレクションは、やっとその気になったってことじゃないかな。