ご覧頂きありがとございます。

 

今回は7月3日(土)『正統派パチスロ攻略 パチスロ立ち回り講座』掲載へ頂いた原文となります。

 

長くなった為、前編・後編の2部構成で投稿したのですが、サイトでは1話にまとめられています。

当ブログでは投稿したままの2部構成となります。

 

お目汚しですがご覧頂ければと思います。

 

 

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私のマイパーラーは某地域密着型店1店舗

某大型チェーン店1店舗

某地方チェーン店1店舗

パチスロ全店舗5.6枚交換

 

 

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。

 

緊急事態宣言が発出されてから打ちに行けていないんです。

ですので、ネタが無いワケなんです。

「こんなトキは昔話でも」と、思うもそんな都合良く思い出すハズありません。

 

思い出すコトは出来ませんでしたが、思いついたコトはあったんです。

それは、過去に実際にあった攻略法をアレンジし、昔話を創作できないか?と。

 

で、少し考えたのですが、私のCPUではうまくまとめるコトが出来ず。

でも、取り敢えず書いてみるコトにしました。

書いた勢いでなんとかならないかな?

……と(笑)。

 

 

そんなワケで今回は『ビタのパチスロ昔話フィクションVre.』と題しまして、私が創作したオハナシです。

 

勢いで書いた結果、思いの外長くなりすぎてしまいましたので前編・後編の2部構成とさせて頂きました。

 

なにぶん私には文才はもちろん、想像力も乏しいですので、凝ったストーリーは書けません。

まぁ、いつも以上によりヒマつぶしだと思って読んで頂ければと思います。

 

 

※注)

登場する人物・機種・店・攻略法・その他諸々。

全て私の創作となっていますので実在はしませんし、事実とは異なる部分も多々あります。

ですので、悪しからずご了承下さい。

 

 

 

 

 

 

 

時は3号機時代。

私のお腹が、まだデップリとしていない頃です。

 

初期の3号機は総じてロースペック。

よって、お客は見向きもしませんでした。

 

だからと言って、パーラーも指をくわえてガラガラの風景を眺めているワケには行きません。

お客に振り向いてもらう為、パーラーはありとあらゆる手段を講じていました。

 

しかし、どれだけ告知や高設定を投入しても客付きにさほど変化はナシ。

ソレもそのハズ。

3号機は規制により、エンドユーザーが求めるスペックとはかけ離れたモノだったのです。

 

では、エンドユーザーのニーズに応えるにはどうすれば良いか。

 

答えはカンタン。

3号機のスペックを上げてやれば良いのです。

 

しかし、単純にスペックを上げたダケでは検定に通るハズがありません。

そこで導きだされた答えが「検定通過後にスペックを変える(上げる)」でした。

 

そう。

ウ●モノ化です。

まさに負のスパイラル。

 

しかし、エンドユーザーには大いに受け入れられました。

こうして、3号機にはウ●モノが蔓延して行ったのです。

 

 

そんな中、某マイナーメーカーが新機種を発表。

その名も『パチスロボルテージ』。

 

スペックは3号機の典型例とも言えるREG偏向型。

REGで粘ってBIGで増やす仕様ですが、『ボルテージ』はREG偏向がより顕著に現れたモノでした(その分ボーナスは軽い)。

 

当然、爆裂ウ●モノに慣れた打ち手はノーマルスペックには見向きもしません。

必然的に『ボルテージ』もウ●モノ化されていました。

当時のトレンド?だった『注射』によって。

 

原則、メーカーはウ●モノに全く関与していません。

パーラーに設置される際には、基本ノーマルバージョン(例外アリ)。

 

では、パーラーはソレをどうやってウ●モノ化するのか。

 

店に設置後、基盤を変えるのはもちろん違法です。

設置した後に基盤を変える(ウ●モノ化)となると、導入したパーラーはかなりのリスクを伴います。

そのリスクヘッジの一つが『注射』と呼ばれるモノ。

『注射』とは、ノーマル基盤のとある場所にコネクタを挿しこみ、プログラムを上書きするコトです。

 

当然専門知識や機器が必要ですので、パーラーだけではどうするコトもできません。

そこで登場するのが『カバン屋』と呼ばれる人達。

 

『カバン屋』とは注射器を鞄に入れて持ち歩くコトから名付けられました。

医療用の注射器とは違い、プログラムを上書きするのですから、それなりの機器が必要だったのです。

 

つまりは第三者の介入により、パーラー側は逃げ道を作ったのですね。

 

もちろん、『カバン屋』はよりハイリスク。

ですが、時代が彼らを要求していたのです。

※注)ウ●モノが全て注射によるモノではありません

 

ウ●モノ化されたとは言え『ボルテージ』はあまり注目されませんでした。

某マイナーメーカーが発売した機種と言うコトもあり、全国的にみても設置するパーラーはごく少数だったからです。

 

しかし、あるコトをキッカケに『ボルテージ』は一躍注目を集めるコトになりました。

『ボルテージ』に攻略法が発覚したのです。

 

この攻略法は注射バージョンにのみ有効でした。

いわゆる注射によるバグです。

 

攻略法を説明する前に、まずは裏返った『ボルテージ』の仕様を紹介します。

 

●バージョン:状態バージョン

●ボーナスは状態中でしか当選しない(通常時は未抽選)

●状態突入条件:チェリー成立時の1/11

●状態終了条件:BIG成立時の1/11

●状態中は1/8でボーナス当選(天井32G)

●ボーナス比率:BIG1:REG3

●チェリー確率:1/400

●その他通常時の小役は90%カット

※注)注射では複雑なプログラムを組めない為設定差はナシ

 

『ボルテージ』の、より顕著に現れたREG偏向型を逆手にとった仕様。

REGでは状態は転落しないのです。

 

なのですが、ご覧の通り通常時のメダル持ちは激悪。

3号機ではリプレイが認められていませんでしたので。

 

状態突入までの道のりも決して易しいモノではありません(1/4400)。

ですが、一旦状態に突入すれば爆発力はかなりのモノでした。

 

 

以下、『ボルテージ』に発覚した攻略法です。

 

1.体感器でチェリーを狙い撃ち

 

です。

 

注射によるバグで、チェリーの周期が一定(3.6秒周期)になってしまったが故に可能となった攻略法です。

ご覧の通り、チェリー周期が3.6秒と非常に遅い為十分狙えます。

 

狙えるのですが、百発百中ではありません。

体感器を使用しているとは言え、人間はコンマ何秒かの動作を正確には行えないでしょう

狙えるのは周期近くのみですので、ムダを省く方法ですね。

それでも、チェリー出現率は大幅にUPします。

 

以下、体感器攻略の詳細です。

 

1.体感器を3.6秒にセット

2.体感器の任意のタイミングでレバーオン

3.チェリー当選まで2.を繰り返す

4.チェリー当選後は周期に合わせレバーオン

 

 

3.6秒1拍だとタイミングが取りづらいですので、3.6秒で5拍等の工夫は必要です(4.の項目を5拍毎に行う)。

 

ココで皆様は少し疑問に思ったのではないでしょうか?

「パチスロにはウェイトが存在するから3.6秒はムリなのでは?」と。

 

パチスロには負けor勝ちすぎないよう(回せすぎてしまう為)プレイ間にウェイトが設けられています。

3号機の規制では4.0秒(4号機以降は4.1秒)。

 

チェリーの周期は3.6秒ですのでフルウェイトでも狙えないと思われますが実は狙えます。

では、ナゼ狙えるのか?

 

まぁ、こちらをご覧の皆様ならすでにお分かりでしょう。

念の為順を追って説明しますが、まずはパチスロに於けるプレイの流れを簡潔に書いてみます。

 

① メダル投入

② レバーオン

③ リールスタート

④ リール停止

⑤ ①に戻る

 

こんなカンジですね。

①~⑤を繰り返し行います。

 

ウェイトは④から次プレイの④が可能になるまでの4.0秒間。

フラグの抽選は②で既に行われていますので、3.6秒で狙えるワケです。

 

 

この攻略法で一番問題なのが詳細3.の項目。

まずは自力でチェリーを引かなければなりません。

その確率1/400

コレぐらいの確率であれば、1000Gぐらいは平気でハマるコトもあります。

メダル持ちが激悪でしたので、1000Gもハマれば投資はかなりの額。

しかし、ソレに見合った爆発力がありました。

 

 

この頃の体感器と言えば、市販のメトロノームが一般的でした。

メトロノームにイヤホンを繋ぎ、音で周期を知らせる。

“体感”と言うよりは“聴感”ですかね(笑)。

 

しかし、市販のメトロノームをそのままでは使用できません。

詳しくは知りせんが、なにやら改造が必要とのコト。

ですので、『ボルテージ』に限らず、体感器攻略の全般は一般の方にはあまり縁のない攻略法でした。

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

ある日のコト、所用帰りにとあるパーラーへ立ち寄りました。

そこには『ボルテージ』が。

 

客付きは良好で、空き台は2~3台。

もうもうとタバコの煙が立ち上がる様はまさに鉄火場。

 

打っているお客も皆、少々ピリピリしている様子でした。

かなりの確率でウ●モノ化されているでしょう。

 

「チョット運試し。」

「2~3回チェリーを引くまでは。」

と、空き台に着席。

 

何度かチェリーを引くも状態へは突入せず。

まぁ、そうカンタンではありません。

 

メダル持ちも極悪なコトからウ●モノである確率が大幅UP

さらに隣りの方が何やら挙動不審。

 

一旦席を立ち、その隣りの方を遠目で観察していると耳にはイヤホン。

さらにそのイヤホンを付けたりハズしたり。

 

この時点で、裏返っているコトに確信と同時に、あるコトが気になり店内をぐるり。

すると、私の予想通りソレはあったのです。

 

「体感器等の使用禁止」なる注意書きが。

 

隣りの方は、店にバレない様イヤホンを付けたりハズしたりしていたのでしょう。

コレによりこの店の『ボルテージ』は裏返っているコトが確定。

 

投資もかなりの額になっていた為、私はそのまま店を出ました。

 

 

 

~数日後~

 

ボケーっとテレビを観ていると、あるニュースが目に飛び込んできました。

「大手家電メーカーP社の低周波治療器に不具合」なる報道。

 

続けて観ていると、その低周波治療器はなんだか見覚えが有る様な無い様な。

気になった私はさらに詳しく観ていると以下の様な内容でした。

 

 

1.P社製低周波治療器 品番ABC-001に不具合が発生

2.不具合は○○年製造品のみ

 

 

このニュースを観た私は母に尋ねました。

 

 

私「お母んの使ってる低周波治療器ってコレ(報道されている)と同じじゃなかった?」

 

母「さぁ~? でも、だいぶ使ってるケド、ナンともないから違うんちゃう?」

 

私「……」

 

 

続きを観ていると、原因と不具合の内容が明らかに。

要約すると、原因と不具合は以下の通りでした。

 

 

【原因】

製造ラインにP社純正品ではない部品が混入

 

【不具合】

端末(パッド)が熱をもつ

 

 

端末が熱を持ち低温ヤケドの恐れがあるとして、長時間の使用は控えて下さいとのコト。

短時間での使用は問題ないが、P社としては低温ヤケドの恐れがある以上放置しておく訳にもいかず、注意喚起に至ったとのコトでした。

 

 

私「長い時間使うなやって。 なんか見覚えあるし、お母んの(治療器)確認した方がえぇ~んちゃうん?」

 

母「だぁ~いじょうぶやって。」

 

私「確認ダケするからチョット見せて。 ドコにあんの?」

 

母「チョット待ってや。」

 

 

母が持ってきた低周波治療器を見るとP社製。

バッチシあてはまる品番。

次いで、製造年を見ると見事にビンゴ!!

 

 

私「コレ、そやで。」

 

母「ホンマ!?」

 

私「パッドが熱くならへんかった?」

 

母「う~ん、分からん。」

 

私「もぉ~使わんほぅがえ~んちゃう?」

 

母「えぇ~、気に入ってたのに……」

 

私「ヤケドしたらど~すんの!?」

 

母「長い時間使えへんかったらえ~んやろ。」

 

私「………」

 

 

さらにニュースは続き、P社担当へインタビューしていました。

 

 

インタビュアー(以降イ)「部品が混入した原因は?」

 

P社担当(以降P)「現在調査中につき回答は控えさせて下さい。」

 

イ「○○年製全てに不具合が発生したのでしょうか?」

 

P「はい。」

 

イ「長時間との事ですが具体的にはどれぐらいでしょうか?」

 

P「連続使用でおよそ5~6時間で熱を持ち始めます。」

 

 

インタビュアーが「くれぐれも長時間の使用は避けて下さい。」と締めインタビューは終了。

最後にP社への問い合わせ先が画面に流れニュースも終了しました。

 

 

私「そう言えばI兄ぃ~ちゃん(叔父)ってP社で働いてたんとちゃうん?」

 

母「そ~言えばそ~やったな。 でもあのコは全然違う部署やで。」

 

私「なんか知ってるかもしれへんから、使っても大丈夫か一応聞いてみるワ。」

 

と、電話で聞いてみる事に。

 

やはり叔父の部署は全く違ったのですが、仲の良い同期が該当部署であった為、愚痴まじりに色々と聞いたそうです。

 

ソレによると。

 

 

1.部品が混入した原因は我々にも知らされていない

2.P社はそこそこのパニックになっている

3.パニックの主な原因はイタズラが多発した為

4.発表されていない不具合アリ

 

 

でした。

 

「使って良いかと尋ねられれば、立場上使うなとしか言えない。 だが、報道でもあった通り短時間での使用は問題無いらしい。」と付け加えられました。

 

もちろん気になったのは4.の項目。

叔父もそのコトが気になったので詳しく聞いたそうです。

 

すると、「正規品に比べリズムたたきモードのリズム間隔が崩れる。」とのコトでした。

 

未発表の理由はリズムが崩れるダケで特に支障はないからとのコト。

叔父はさらに仲の良い同期から聞かされたハナシを続けました。

 

叔父「リズム間隔が崩れるって言ってもほんのチョットだけらしい。」

 

私「ふ~ん。チョットだけ間隔が崩れるぐらいやったらケガとかせぇ~へんモンな。 だから未発表やったんかな?」

 

叔父「たぶんそうちゃうかな。」

 

私「まぁ、さらに混乱するかもやからソレが賢明やったかもな。」

 

叔父「そーやな。ホンマに気にならへん程度しか崩れへんみたいやから。」

 

私「気にならへん程度ってどれぐらいなん?」

 

叔父「なんか、リズム間隔が10段階あるらしいねんけど、全段階10%ダウンするみたいや。」

 

私「ふ~ん。」

 

叔父「でも、10%っていっても体感では誤差なんか全く分かれへんみたいやって。」

 

私「そらそやろな。」

 

 

叔父との会話はココで終了。

が、電話を切った途端私にヒラメキが。

 

私「お母ん、説明書ってある?」

 

母「説明書? 何の?」

 

私「コレ(低周波治療器)の。」

 

母「あのコ(叔父)何か使ったらアカンようなコト言ってた?」

 

私「ニュースで報道してた通りしか言ってなかったワ。 で、説明書は?」

 

母「あぁ~、あるで。」

 

 

しかし、説明書には私が知りたい情報は書かれていませんでした。

そこで、再び叔父に電話。

 

 

私「さっき話してたI兄ぃ~ちゃんの同期の人って機械のコト詳しいん?」

 

叔父「まぁ、オレよりかは遥かに詳しいで。」

 

私「そら、チョットアレな兄ぃ~ちゃんと比べたら何でも遥かに詳しいやろ(笑)。」

 

叔父「そーそー、アレなオレと比べたら何でも遥かに…… って、アレってなんやねん!!」

 

私「その人にチョット聞いて欲しいコトあんねんケド。」

 

叔父「オレのノリツッコミはスルーかい!」

 

私「スベってんで(笑)」

 

叔父「まぁ、えぇ~ワ。 で、何を聞くんや?」

 

私「お~、そやそや。 ○○○での△△△の□□□は●●●の▽▽▽か?って聞いて欲しいねん。」

 

叔父「??? そんなん聞いてど~すんねん?」

 

私「まぁ、えぇ~やん。 チョット気になったダケやから。」

 

叔父「ふ~ん、そうか。 まっ、聞くダケやったら。」

 

私「ありがとう。頼みます。」

 

と、電話を切りました。

 

 

 

 

~数日後~

 

 

叔父から電話がありました。

色々と雑談をした後本題に。

 

 

叔父「ビタ、この前言ってた件やけどな。」

 

私「うんうん、で、どうやった?」

 

叔父「『3』らしいワ。」

 

私「『3』?」

 

叔父「そう、『3』やって。」

 

私「『3』ね、オッケー。 ありがとう。」

 

 

次の休日、私は『ボルテージ』設置店へ向かいました。

「体感器等の使用禁止」の貼り紙があった店です。

モーニングの有無を確かめる意味もあり朝イチに。

 

到着すると、お客はそれ程並んではいませんでした。

コレによりモーニングは期待薄。

 

当時のモーニングは店が意図的にボーナスを仕込むのが一般的でした。

しかし、ウ●モノにはリセットモーニングと言うモノも存在しました。

 

現在でもリセットによる恩恵がある機種も存在しますが、ウ●モノをリセットするとその恩恵は現在の機種と比べるとケタ違いに大きいです。

 

リセット=ボーナス終了状態なワケですから、機種によっては状態中からスタートする機種もあったのです。

『ボルテージ』は状態中でしかボーナスは当選しませんので、リセットされると状態中からスタートします。

ですが、どうやらこの店はその様なサービスは行っていない様でした。

 

まぁ、ソコまでサービスする店では無かったってコトですから、なかなかのボッタ店ですね(笑)。

 

 

開店時間となりスロットコーナーへ向かいます。

朝並んでいた他の方々の多くは私と同様スロットコーナーへ。

 

テキトーに着席。

打てる時間は長くても6時間。

 

6時間もあれば十分です。

ナゼなら攻略法を実践するから。

 

そう……

体感器攻略を、です。

 

体感器と言ってもメトロノームは使用しません。

メトロノームにイヤホンを繋いでいるとすぐにバレてしまいます。

 

先日見掛けた方の様に、バレない様に付けたり外したりするとその都度イチからやり直さなければなりません。

メンドくさがりの私には不向きです。

 

そこで登場するのがP社製の低周波治療器。

母から借りた不具合の起こる低周波治療器です。

低温ヤケドはイヤなので、打てる時間は長くても6時間ってワケですね。

 

 

「???」

「その低周波治療器で周期が掴めるのか?」

と、お思いでしょう。

 

 

その通りですね。

しかし、私は体感器の代用ができると確信していました。

 

なぜなら。

 

まず、私が最初に注目したのは、未発表の不具合である「リズムたたきモードのリズム間隔が10%ダウン」です。

リズム間隔が10%ダウンするのであれば、1秒で刻んでいたリズムが0.9秒刻みになるのではないか?と。

となれば、0.9秒×4拍=3.6秒で『ボルテージ』のチェリー周期が狙えるのでは?と思ったのですね。

 

が、その前に不具合のない正規品の低周波治療器のリズムたたきモードに、1秒刻みのリズムが存在するかを確かめなければなりません。

 

説明書を読んでもその様な記述はナシ。

そこで、私は叔父に機械に詳しい同期の方に尋ねて欲しいと依頼したのです。

 

「正規品でのリズムたたきモードの1秒刻みのリズムは10段階の内ドコにあてはまるのか?」と。

 

もし、正規品に1秒刻みのリズムが無ければ諦めました。

しかし、叔父から返ってきた答えは『3』。

 

つまり、正規品でのリズムたたきモードには1秒刻みのリズムが存在し、ソレは10段階あるウチの『3』であると言うのです。

即ち、不具合が起こる母の低周波治療器のリズムたたきモードの『3』は0.9秒刻みとなります。

 

しかも、イヤホンとは違い、服で隠せるトコロに取りつけるコトが出来ますので、付けたり外したりする必要も無いのです。

 

 

さっそく低周波治療器のスイッチをON

リズムたたきモードを『3』にセットし打ち始めます。

 

が、最初の壁にブチあたります。

自力でチェリーが引けないのです。

 

コレばっかりはどうしようもありません。

メダル持ちが極端に悪い為、すでに投資はかなりの額に。

 

しかし、暫く回したトコロでようやく訪れるチェリー。

ホッと一安心。

 

さぁ~、いよいよココからが体感器の効力を発揮する場面。

一体何枚出るのかワクワクしながら打ち続けます。

 

しかし、一向に状態に突入しません。

 

体感器の効果でチェリーの出現率は大幅にUPしています。

UPしているのですが、今度は二つ目の壁に阻まれました。

 

状態突入条件である「チェリー成立時の1/11」。

その1/11が引けないのです。

 

が、軍資金が底を尽きかけた頃にようやく状態突入。

まずは、捲るコトを目標に。

 

最初に出てきたボーナスはREG

コレは歓迎するトコロ。

REGでは状態は転落しないからです。

 

その後REGを4回挟みBIG

 

ナント、そのBIGイッパツで状態ヌケ。

なかなか引けなかった1/11なのに、なんでこーゆーのはアッサリ引くかなぁ(怒)。

 

獲得したメダルは700枚程。

捲るドコロか全く足りません。

 

しかも、BIGでリセットされてしまいましたので、イチからチェリーの周期を探らなければなりません。

さすがに心が折れそうでしたが、持ちメダルだけと決め続行。

 

全てノマれかけたトコロでチェリーGET

今度は、なんとか数度のみのチェリーで状態突入。

持ちメダルはギリギリでした。

 

出てきたボーナスは初っ端からBIG

「もしかして、またイッパツ状態ヌケちゃうやろな…」の不安をヨソにボーナス連打。

 

その後は裏返った『ボルテージ』のポテンシャルを存分に発揮。

「何とか投資額分は回収できたかな?」と思ったトコロで、私の肩にポンッと衝撃が。

 

振り返ると店員が立っていました。

 

店員「ちょっと来て下さい。」

 

私は「ヤバい!」と思いました。

「体感器がバレたのか?」と。

 

案の定事務所へ向かう店員。

重い足取りでついていく私。

事務所に入ると店長らしき男性。

 

店長らしき男性(以後店長)は私にこう声を掛けました。

 

店長「まぁ、掛けて下さい。」

 

と、穏やかな口調でイスを薦めてきます。

逆にその穏やかな口調が恐怖を助長します。

 

店長「体感器使ってますね?」

 

私「体感器……ですか。 使ってないです。」

 

店長「ホンマですか?」

 

私「……はい。」

 

店長「じゃぁ、首元にチラッと見えるのは何ですか?」

 

私はドキッとしました。

低周波治療器のパッドを肩に貼っていたからです。

服で隠していたつもりがちゃんと隠れていなかったのでしょう。

 

しかし、私は隠していても見つかるコトはあると想定していました。

ですので、あえて肩に貼っていたのです。

その理由は「肩コリがヒドいから」と言い訳が出来るから。

 

私は用意していた通りに答えました。

 

 

私「コレは低周波治療器です。 肩コリがヒドいからです。 だから体感器とちゃいます」

 

すると店長は鋭い目つきで私に問いかけます。

 

店長「肩コリ?見たトコロまだ若く見えますが?」

 

私「肩コリです。」

 

私が自身タップリに言いきったので店長は少し怯んだ様に見えました。

しかし、相変わらずの穏やかな口調でこう続けました。

 

店長「分かりました。 でも今日のトコロはコレで帰って下さい。」

 

私「えぇ~、何でですか?」

 

店長「今まで出した分は交換して構いませんので。」

 

私「だから何でですか?」

 

店長「体感器を使ってたからです。」

 

私「だからコレは体感器じゃないですよ。」

 

店長「それは分かりました。ですから今まで出した分は交換して結構です。」

 

私「じゃぁ、交換したらまた打っていぃ~んですね?」

 

店長「それはアキきません(アカンってコトです)。」

 

私「えぇ!? 意味がよぉ~分からんのですケド。」

 

店長「ウチは体感器等の使用は禁止です。」

 

私「だ・か・ら・」

 

店長「“等”です。低周波治療器は“等”に該当しますので。」

 

私「そんなん、後付けですやん。」

 

店長「確かにそうかもですね。ですから、譲歩して今まで出た分は交換して良いと言ってるんです。」

 

私「………。」

 

店長「なんなら、出玉没収で出入り禁止でも結構ですよ。 店内の注意書きにも体感器“等”

とありますから。」

 

私「……分かりました。」

 

店長「ウチは基本、攻略法は黙認してますが、体感器や類似するモノは禁止です。」

 

私「………。」

 

 

なんとか投資分は捲れていた様でしたので私は了承しました。

 

メダルを流し終えた私の台には『調整中』との札。

状態中でしたので、他の方が打つコトを避けたのでしょう。

以上のコトから、攻略法を黙認している分、他はかなり厳しい店と見てとれます。

 

想定より換金率が良かった為、収支はほんのりプラス。

ですが、「もぉこの店に来るコトは無いな。」と店を出ました。

 

 

【つづく】

 

 

今回は以上とさせて頂きます。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。