ご覧頂きありがとうございます。

 

今回は5月12日(火)『正統派パチスロ立ち回り講座』へ掲載された原文の読者ライター時代編となります。

 

 

お目汚しですが、ご覧頂ければと思います。

 

 

 

 

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私のマイパーラーは某地域密着型店2店舗

某大型チェーン店1店舗

パチスロ全店舗5.6枚交換

 

 

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。

 

 

 

夢を見たんです。

スロットの夢を。

 

緊急事態宣言が出されて、打ちに行きたくても行けない状態が続いたからでしょう。

こちらをご覧の皆様も、一度はスロットの夢は見たかと思います。

 

 

出まくって「なんだ夢か。」とガッカリするか。

それとも、ハマりにハマッて「夢で良かった。」と安心するか。

 

私の場合、スロットの夢を見る際、必ずと言って良い程共通しているコトがあります。

 

 

① リールが見えない(目押しが出来ない)

② 知らないお店

 

 

の、どちらかです。

勝ったり負けたりの夢は不思議と見ません。

現実では、負けがデフォルトだからかな?(;一_一)

 

 

① はなんだかボヤけて見えるんですよねぇ~。

ボーナスが確定しているのに揃えられない。

その状況にヤキモキしています。

で、結局押せずにその夢は終わってしまいます。

 

② は遠征に行った夢を良く見ます。

ナゼかは分かりませんが「今日はめっちゃアツい日」とかの情報を得て遠征に行っています。

 

特に関東に遠征に行った夢を良く見ます。

確かに、願望がありますからねぇ~。

 

で、台選びをするのですが知らない台ばかり(現実には無い台ばかり)。

こちらも打たずに目が覚めてしまいます。

 

 

① ②に共通しているのがまともにスロットを打っていないコト。

 

①はリールが回っていてもストップボタンを押していない。

②は着席すらしていない。

 

 

コレは、何か私の精神状態を示唆しているのか?

ただ単に、打ちに行けていないからなのか?

でも、打ちに行けていたトキも同じだったしなぁ~。

 

 

 

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それでは、今回のVita`s Cutは私の読者ライター初期の頃編です。

お目汚しではございますが、余ったお時間にでもお付き合い頂ければと思います。

 

 

 

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●掲載日時

2014年6月19日(読者ライターとして掲載)

 

●タイトル

出禁物語Ⅱ~VSスジモノ?~

 

●備考

読者ライターとしての初めての日記

 

 

 

私がネグラとしているのは某地方チェーン店

パチスロ6.6枚交換

 

 

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。

 

先日、いつもの様にマイパで『吉宗』を打っていたトキのコトです。

 

午後8時頃に、誰かが私の肩をツンツンしてきたんです。

振り返ると、そこには20代後半と思われる女性が立っていました。

 

するとその女性。

スマホを取り出し、LINEの画面を私に見せてきました。

そして、画面上の『としあき』と表示しているトコロを指さし、「違いますか?」と、一言。

 

私の名前は『としあき』ではありませんので、「いえ、違います。」と一言。

 

その返事を聞いた女性は、軽く手を振って去っていきました。

 

 

ここで疑問に思ったコトがあります。

私はまだガラケーでLINEなるモノを使ったコトがありません(当時)。

 

ですので、「LINEって全く面識が無い人物とやりとりってするのかな?」

と。

 

『としあき』と彼女は一体どんなカンケーなのか?

もし私があの時、「はい、そうです。」と答えていればどうなったのか?

 

なんてコトを考え、夜も眠れぬ日々を繰り返しています(笑)。

 

 

おっと。

少々前置きが長くなりましたので、そろそろ本題に入らせて頂きます。

 

 

 

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皆様は『ザ・トキオ』と言う羽根モノをご存じでしょうか?

最大継続8Rの古き良き時代の名機です。

 

実はこの『ザ・トキオ』。

攻略法が存在していました。

今回も攻略法を使用し、出禁になったお話です。

 

その攻略法は非常にカンタンですので、手順を紹介します。

その手順をご覧になって、ゴトかどうかのご判断をして頂ければと思います。

 

 

【手順】

 

1.普通に打ち大当たりさせる

2.1~7Rまでは普通に消化

3.最終Rは打つのを止める

4.最終Rの羽根の開閉を数え、17or18回開閉時に玉を1個のみ入賞させる

 

 

以上です。

 

 

成功すると、一旦エラー音が鳴りますが玉を1個入賞させるコトで解消。

解消すると、大当たり判別用の中でクルクル回っている役物(タワー)が大当たり穴へ一直線に向かってピタリと止まるのです(0個入賞でも盤面を開け手入れ入賞でも可)。

 

後の攻略誌ではタワー止めと紹介されていました。

オールドファンの中には、実際に試された方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

 

後はカンタン。

通常時、羽根が玉を拾うダケで再び大当たり。

 

そして、この攻略法のスゴイ所はループするコト。

その大当たり中でも再度同じ手順を踏めば再びタワーが停止。

即ち、成功する限り永遠と同じ状態が継続するのです。

 

 

 

そんなある日。

私はたまに行く程度の店に訪れました。

『ザ・トキオ』を打つ為(攻略法を使用する為)です。

 

当時の私は、羽根モノのクギ読みには自信がありました。

が、こちらのお店は私のテリトリー外。

 

そんな理由で、こちらのお店ではクギを読めても「良くはないケド他よりはマシかな?」程度しか分かりません。

ですが、攻略法を使用しますのでその程度で十分です。

 

しかし、空き台の中には“他よりかはマシ”な台もありません。

「まぁ、攻略法使うし…」と、テキトーに着席。

 

改めてクギを見直しても、お世辞にも良いとは言えませんが打ち始めます。

 

その後、投資1000円程で大当たり。

早速攻略法を使用する私。

 

ですが、やはりクギは良く無い模様。

最終Rで玉が一つも羽根に拾われませんでした。

台からはエラー音が鳴り響いています。

 

仕方なしに恐る恐る呼び出しボタンをプッシュ。

登場する店員。

 

何か言われやしないかとハラハラしていると、ごく普通に盤面を開けエラーを解除。

その後、何事も無かった様に去っていきました。

 

タワーは大当たり穴に向かって止まっていますので、成功と言えば成功。

 

その時私は。

 

「んん?」

「もしかして、黙認?」

「それとも、攻略法知らんのかな?」

 

と、思い打ち続けました。

 

 

その後はエラーもなく順調に大当たりを重ね、出玉が3000発ぐらいに達したトコロでしょうか。

 

突然私の右手に激痛が走ります。

振り向くと先程の店員が仁王立ち。

 

その店員は、私に打つのをヤメさせる為に右手を殴ったのでしょう。

そのまま、私の右手を掴み事務所へ引っ張っていきました。

 

事務所へ入ると一人の男性が座っていました。

パンチパーマで眉間にシワを寄せたその風貌は、背中にアート作品を背負っていそう。

香ばしすぎると言う言葉は、この方の為にあるのではと思えるぐらいです。

 

店員のその男性に対する所作から、店長と予想されます。

店長は威圧的な言葉で。

 

店長「やっとるやろ。」

 

と、私に問いかけてきます。

 

私「??? 何をですか???」

 

店長「ゴトに決まっとるやろ!」

 

私「ゴト? そんなんやってませんよ。」

 

店長「ウソつけぇ~、じゃないとあの台はあんなに出るはず無いんや!!」

 

私「ホンマに何もやってませんよ。 たまたまちゃいますか?」

 

店長「たまたまで、あんだけ出るはずないんじゃぁ~。」

 

と、机をバァーン。

 

私「だからって、殴って止めるコト無いんちゃいます!?」

 

 

この時、私に何かスイッチが入り「とことんやってやろう」と言う気になりました。

ナゼなら、先述した攻略法がゴト行為とは思ってなかったからです。

 

店長の口から放たれた「あの台はあんなに出るはずの無い台」で、それこそ技術(攻略法)を駆使し、絞り出した自信があったのです(この時は若かった)。

 

すると、店長は私を連れてきた店員に向かい。

 

 

店長「殴ったんか?」

 

 

と、尋ねます。

 

 

店員「殴ってないです。」

 

 

間髪入れず私が。

 

 

私「殴りましたよ、結構痛かったですもん。」

 

店長「そんな事どうでもい~んじゃぁ!」

 

店長「(ゴト)やっとるやろぉ!!」

 

 

と、再び机をバァーン!!

 

 

私「だからやってませんって。 疑うんやったらボディーチェックでもなんでもやって下さい。」

 

 

私の少し強気な態度に気後れしたのか、店長は店員に目を向け。

 

 

店長「どや?なんか変わった事なかったか?」

 

 

と、尋ねます。

 

 

店員「ピーポー鳴ってました。」

 

店長「??? なんやソレ?」

 

店員「羽根に玉が拾わんかった時になるエラー音です。」

 

 

店長はここぞとばかりに私に向かい。

 

 

店長「やっとるやなかぁ~!!」

 

 

と、怒鳴ります。

 

 

私「アレは、羽根に玉が全然寄らんかったからですよ!」

 

店長「そんな訳あるかぁ~!!」

 

私「だって、出ぇへん台なんでしょ? そう言いはりましたよね。 それやったら全然あるんちゃいますか?」

 

 

この私の言葉に店長は怒り心頭。

身体がワナワナと震えておりました。

 

この後、何か言われたら私は殴られた事を強調するつもりでいました。

その事を察したのか店長は。

 

 

店長「も~えぇ、お前もぉ帰れ! 出玉没収で出入り禁止や!!」

 

私「えぇ~、出禁はえ~ですけど、なんで出玉没収なんですか?」

 

 

と、私が食い下がると。

 

 

店長「没収や! 早よ帰れ!!」

 

 

と、これまで以上に凄んだ声で私を睨みつけます。

さすがに私もこれ以上はヤバいと思い、「分かりました」と店を出ました。

 

 

 

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後のウワサで聞いたのですが、その店の店長は元ソッチ系の方で、背中のアート作品を見た方もいらっしゃるとか(あくまでもウワサです)。

あそこで引いて正解だと思いました。

 

それにしても……

ゴトの疑いがあるからと言って、例え手でも殴って打つのを止めるなんて今では考えられないですよね。

ヘタすれば傷害事件ですよ。

 

つくづく思います。

「パチンコ屋って健全になったなぁ」って。

 

長くなりましたので、今回は以上とさせて頂きます。

 

 

 

【編集後記】

 

こちらも読み返してみたのですが、イキナリ「アレッ!?これって……」と思ったコトがありました。

 

それは、攻略法が使えた機種名。

6年前には機種名を『ニュートキオ』と書いていました。

 

「でも、『ニュートキオ』は確か新要件機じゃなかったっけ?」と調べたトコロ、やはり新要件機でした。

 

つまり、『ニュートキオ』ではタワー止め攻略法が使えなかったんですね。

 

いやぁ~。

時と言うモノは恐ろしい。

記憶さえ改ざんしてしまうのですから(←改ざん?)

 

正しくは、今回書いた通り『ザ・トキオ』でした。

6年越しに訂正しお詫び致します<m(_ _)m>

 

そして、冒頭の件。

1年程経った後も、全く同じ経験をしました。

違うのはLINEに表示された名前。

 

この時は『としあき』でしたが、1年後には『ただし』。

同じ女性かは分かりません。

ただ、歳恰好は近いカンジでした。

 

果たして、こちらの女性の目的は一体何だったのか?

今でもナゾのままです。

 

 

そしてチョット裏話があります。

 

実はこちらの日記。

読者日記として投稿済みの日記だったのです。

 

読者日記として投稿していたのですが、その直後『読者ライター』のお誘いを頂きました。

 

私がお受けすると「現在頂いている記事(VSスジモノ?)は『読者ライター』一発目の記事としてどうか?」との提案をクランキー氏から頂きました。

 

私は「全てお任せします。」と、返事。

晴れて、『読者ライター』デビュー日記となったワケですね。

 

 

 

 

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●掲載日時

2014年6月19日(読者ライターとして掲載)

 

●タイトル

出禁物語Ⅲ~ビタ、人生最大のピンチ~

 

●備考

私が読者ライターとしての2回目の日記

 

 

 

 

私がネグラとしているのは某地方チェーン店

パチスロ6.6枚交換

 

 

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。

 

 

皆様は『ワイルドキャッツ』と言う3号機のパチスロをご存じでしょうか。

後に注射バージョン(後のストック機の元となったと思われるモノ。 当時は違法=ウラ●ノ)で話題になった機種です。

 

この『ワイルドキャッツ』にも攻略法が存在しました。

今回も、その手順を紹介します。

 

 

【手順】

 

1.メダルを1枚投入

2.レバーオン

3.ストップボタン点灯後にメダルを2枚投入

4.左リールに角チェリーをヴィタ押し

 

以上です。

 

この攻略法のキモとなるのが1.の項目。

恐らくですが、1枚掛けだと3枚掛けのリール制御とは異なるのでしょう。

ヴィタ押しで角チェリーが容易に止まるのです。

 

ですが、1枚掛けだと有効ラインは中段の1ラインのみです。

即ち、角チェリーだと払い戻しはありません。

 

なのですが、3.の項目を行うコトで有効ラインは3枚掛けの“それ”(5ライン有効)と同じになります(2枚の投入メダルはノマれる)。

 

しかし、リール制御は1枚掛けの制御。

 

チェリーの払い出しは1ライン2枚。

角チェリーだと2ラインの当選で、計4枚の払い出し。

 

そして、この攻略法のスゴいトコロは、1枚掛けの低い確率ながら、小役ドコロかボーナスまでも抽選を行っているのです。

 

これってスゴいコトだと思いませんか?

ナゼなら、『純増1枚+αの“通常ゲーム”』なのですから。

4号機以降の高純増AT機なんかメじゃありません。

 

この攻略法は、『注射バージョン』のみ有効でした。

注射によるバグですね。

 

 

しかし、私が知った頃にはこの攻略法はすでに知れ渡っていました。

ですので、『ワイルドキャッツ』設置店では、対策として「1枚掛け等変則遊技禁止」等の告知がありました。

 

その告知があると言うコトは、店が『ワイルドキャッツ』はウラ●ノであると認めている様なモノ。

さすがに当時でも、店は堂々とウラ●ノの存在を認めるワケには行きません。

 

ですので、中には告知が無い店もありました。

だからと言って攻略法を黙認しているワケではありません。

告知の無いお店は店員の監視の目が厳しいお店でした。

 

 

 

ある日のコト。

私は自宅から少し離れた初めての店に行きました。

そこには『ワイルドキャッツ』が。

 

少し店内を回ってみるも、先述の告知はドコにも見あたりません。

 

「告知が無いダケでホントは禁止?」

「確かに店員がウロついている頻度が高い様な…」

「それとも対策済み?(ノーマル化)」

 

と思いましたが、取り敢えず『ワイルドキャッツ』のシマを観察。

すると、見た目いかにも香ばしい方一人のみが店員の目を盗んで攻略法を駆使しています。

 

コレにより、この店は告知が無いダケで攻略法の使用は禁止が確定。

同時に対策済み(ノーマル化)でも無いコトも確定(=ウラ●ノ)。

 

私も、香ばしい方同様、目立たない様に攻略法を使用しようと少し離れたトコロに着席。

 

ですが、私の見た目は至ってフツー。

さらに年齢も若い。

 

香ばしい方には店員も声を掛けづらいでしょうが、私が見つかれば即座に声を掛けられるでしょう。

 

よって目立たない様、攻略法は常に使用せずまずは普通にプレイ。

メダルが無くなりそうになれば攻略法を使用。

ある程度メダルが増えたトコロで、通常プレイに戻すと言う対策を施していました。

 

 

その後、順調にメダルを増やし1000枚程獲得した頃でしょうか。

私の肩をポンポンと誰かが叩きます。

 

振り向くとそこには店員が。

店員は「ちょっと来て下さい」と私に声を掛けます。

 

私は「マズイ!?」と思いましたが時すでに遅し。

ついて行くと、案の定事務所へ。

 

事務所へ入った私の目に、真っ先に飛び込んできたのはその汚さ。

応接セットらしきソファーには、店員が着替えたであろう服や毛布が無造作に置かれています。

さらに、テーブルには食べた後のカップラーメンの容器が転がっています。

 

その横には事務机。

事務机の上には、ポツンと1台のみ店内の様子を映し出しているモニターがありました。

その解像度はかなり低く、とても人物を特定できたり出来るとは思えません。

 

事務所の中には店長(♂)らしき人物一人のみ。

 

その店長らしき人物(もぉ、面倒なので店長にします)が、私を連れてきた店員に向かい言いました。

 

店長「もぉえ~ぞ、仕事に戻っとけ」

 

店員「はい……」

 

と、事務所を出ていく店員。

後に、我が人生最大のピンチが訪れるとは、この時は全く思っていませんでした。

 

 

しかし、この店長。

これまでとは違い、見た目は至ってフツーの50歳代と思われる方。

 

見た目通り私を怒鳴ったり、ビビらせ様ともせず、至って穏やかな声で私に尋ねます。

 

 

店長「ゴトやってへんか?」

 

私「……やってません。」

 

店長「道具とか使ってへんやろな?」

 

私「……使ってないです。」

 

店長「ホンマやな!?」

 

私「……は、はい。」

 

店長「ほな、ボディーチェックしてもえ~な。」

 

 

この時、私はイヤな予感がしました。

予め用意していた道具を、ボディーチェックの際、紛れ込ませるかもと思ったからです。

そして難癖つけられ、「警察沙汰にでもなればどうしよう」と、ビクビクしていました。

 

ですが、断るとさらに難癖つけられそうでしたので渋々了承するコトに。

 

 

店長「じゃぁまず、ポケットの中身全部出してんか。」

 

 

私は言われるままにポケットの中身を全て出しました。

全てと言っても、サイフと車のカギとタバコとライターのみです(当時、携帯電話は普及していませんでした)。

もちろん、アヤシイ物ではありませんので、店長も軽くチェックしたダケです。

 

 

店長「じゃぁ、次はバンザイしてんか。」

 

 

私は言われるままにバンザイ。

店長は、私の腕、わき腹、背中、お腹、最後に胸のあたりをポンポン。

特に胸のあたりはポケットがありましたので重点的にポンポンしています。

 

もちろん何もありません。

 

 

店長「ほんなら、軽くでい~から足開いてんか。」

 

 

私はまたもや言われるままに。

 

店長はまず、右足首をチェック。

そのままヒザあたりまでチェック。

 

同様に反対側の足もチェックしました。

次いで、太ももまでポンポン。

 

この時、店長は下を向いていた為、表情は分かりませんでしたが、何やら息が乱れている様子。

 

その時私は、「何も出て来ないからイラついているのかな?」などと思っていました。

 

今度は、反対側の太ももをポンポンしてくる店長。

なにやら、内側を重点的に撫でてきます。

 

私は「まさかね?……」と違和感を覚えましたが、そのままされるがままに。

 

すると店長は私の背後に回り込み、ポケットとお尻をさらに入念に撫でてきます。

店長の息は乱れるドコロか、かなり荒くなっています。

 

先程の違和感が疑惑に変わり、「えっ!? ちょっとマジで?」と思ったその瞬間。

店長は私を後ろから抱きかかえる様に、前のポケットにスルッと手を滑り込ませてきました。

さらに、軽く股間を摩ってきます。

 

ココで、一気に疑惑のオーラが緑まで昇格。

 

 

私「ちょっと! 何するんですか!!??」

 

 

と、振りほどくも間髪入れず私の股間をニギニギしてくる店長。

 

疑惑のオーラが赤まで昇格です(ゲキアツ)。

 

しかし、ここで店長から思わぬ言葉が。

 

 

店長「よっしゃ! も~戻ってそのまま打ってえ~よ。」

 

 

と、少し火照った顔でそう言います。

 

 

私「えっ!? い~んですか?」

 

店長「チェリー抜き(攻略法)やっとるやろ。」

 

私「……はい。」

 

店長「だから戻ってそのまま打ってえ~よ。 その代わり閉店後、店の前でちょっと待っとけ。」

 

私「えっ?なんか用ですか!?」

 

 

心の中では、「ヤバい!ヤバすぎる!!」と、汗ダラダラです。

 

 

店長「ホテル行くぞ!!」

 

私「はっ、はぃぃぃぃ???」&「(のぉぉぉぉぉぉ~)」

 

 

 

……………

 

………

 

 

 

 

オーラがレインボーです(確定)。

 

この時はいっその事、暴れまくって警察沙汰になった方がマシとマヂで思いました。

 

 

私「無理です、出たメダルも要りませんし、もぅ帰ります。」

 

店長「まぁ、まぁ、コレでも飲んで落ち着いてや。」

 

 

と、缶コーヒーを薦めてきました。

 

 

私「結構です! もぉ帰らして下さい。」

 

 

すると店長。

私の肩に手を回し、耳元でこう呟きます。

 

 

店長「痛いのは最初ダケやから。 なっ!」

 

 

全身に鳥肌が立ちました。

 

 

私「ゼッッッッタイにムリです!!」

 

 

店長を勢いよく振り切り、ポケットから出した私物をムリヤリ仕舞い込みました。

そして、最後の手段に出ようと息を深く吸い込みます。

 

そう。

最後の手段。

 

思いっきり暴れて警察沙汰にす………

………るなんてコトは出来るハズもなく、思いっきり“逃げる”です(笑)。

 

今は(笑)なんて書けますが、この時は必死で逃げるルートを考えていました。

なんせ、操が掛っているのですから。

 

その事を察したのか、店長はゆっくりと出口に向かいながら私にこう言います。

 

 

店長「ホンマにムリなんか?」

 

私「ホンマにカンベンして下さい。」

 

店長「ど~してもか?」

 

私「ど~~~してもですっ! 本っっっ当にカンベンして下さい。」

 

店長「そうか……」

 

私「…………」

 

店長「……………」

 

 

良くみると店長の目は潤んでいて、今にも涙がこぼれ落ちそうです。

店長は私を見つめ沈黙したまま。

この沈黙は、永遠に続くのかとさえこの時は思えました。

 

しかし、その永遠に続くのかと思われた沈黙を破る様に店長が言葉を絞り出しました。

その言葉は、私が待ちに待った言葉だったのです。

 

 

店長「しゃぁないな、もぉ帰ってえ~ぞ。」

 

 

今度は私の目から涙がこぼれ落ちそうです。

 

 

私が事務所から出る際、「また来たってや」と店長が声を掛けてきました。

しかし私は返事をせず、軽く会釈したのみで事務所を後にしました。

 

私が打っていた『ワイルドキャッツ』のメダルは残ったままでした。

ですが、一刻も早く店を出たい一心でしたので一瞥したダケで店外へ。

 

車に乗り込み5分程走ったトコロで「……助かった」と心底胸をなで下ろしました。

そして、「あの店は近くにもゼッタイに近寄らない!!」と心に決めたのでした。

 

 

 

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あれから20年以上経ったのですが、このトキ程のピンチは記憶にありません。

 

ボディーチェックの際、内ももや股間を撫ででくるなんて、今ではセクハラとして訴えられてもおかしくは無いですよね。

 

つくづく思います。

「パチンコ屋って健全になったなぁ。」って(う~ん、ムリヤリ感MAX)。

 

 

今回は『出禁になった』と言うよりも、『自らが出禁にした』と、言うコトで締めさせて頂きます。

 

 

 

 

【編集後記】

 

今回の『~VSスジモノ?』と『ビタ、人生最大のピンチ』は、合作で橋本ライオン先生が『パチスロ純情物語~前編~(第7話)・~後編~(第8話)』としてマンガにして下さいました。

 

ですので、記憶に新しい方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

特に『人生最大のピンチ』は今でもハッキリと覚えています。

アレはマヂでヤバかった。

 

そして、缶コーヒーの件。

本文には書いていませんでしたが、店長がしつこいぐらい何回も薦めてきたんです。

ですが、私が頑なに断るモノですから店長はこう言ったんです。

 

 

「缶やから注射器でヘンな薬とか入れられへんやろ?」

「だから安心して飲め!」

 

って。

 

 

イヤイヤ。

そ~ゆ~問題じゃない。

 

てか、注射器でヘンな薬を入れるなんて、フツーの人ならそんな考えに至らないですよね。

その考えに至るってコトは、これまでに缶以外では注射器を使ってヘンな薬とか入れたコトがあるってコトなのかな?

 

 

キャーーーーー

恐ろしい!!

このトキは、ある意味めちゃめちゃ運が良かったのでしょうねぇ~。

 

思い出して鳥肌が立ちました。

 

 

 

 

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いかがでしたでしょうか。

少しは時間潰しのお供になりましたでしょうか?

 

 

当たり前のコトが出来なくなって初めて気付く、当たり前に出来るコトのありがたさ。

とにかく、一日でも早く日常に戻れば良いですね。

 

 

 

今回は以上とさせて頂きます。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。