国際コミュニケーション能力
自慢ですが(といきなり言い切る)、わたくしと清四郎は、二人ともTOEICスコアが950を越えるという、英語に関してはちょっとなかなか他に見かけない二人です。TOEICなんて知らないよ、って人のために一応基準で言うと、大手商社(伊藤忠商事さんとか)の海外赴任のためのラインが700点以上。ということらしいので、950を越えているとなると、まず相当できるよね、って話になるわけです。割合で言うと上位1%とかそういう感じみたいよ? 良く知らないけど。でも、こんなたいしてうまくもない私たちがそんな点数を取れてしまうところに、日本の英語能力の低さがにじみ出るなあ、という気もするのですが。わたくし、イタリア語には相当自信がありますが、英語に関してはその半分も出来る気がしません。イタリア語のTOEICがあったら2000点くらい取れちゃうよ!そんな彼とわたくしの今朝の一幕。「イギリス社会において、メディアが大きな影響力を持っていることは間違いない。しかし、その影響力には責任がともなわなければならない」という日本語を、英語にしてみよう、という話になりました。朝ご飯を食べながらこんな会話をするわたくしたち。なかなかハイブロウでいい感じです。で、清四郎が言った文章はここでは省きますが、わたくしの文章、There is no doubt that the media has a great influence over British society, but that must be accompanied with the responsibility.をめぐって、激論が勃発しました!!あ、この英語が100%正解だとは、わたくしも思っていません。ただ、通訳の早さというか、考え込むことなく、その場で出てきた文章の構成という意味で、ですが、清四郎が言うには、「その英語は、書き言葉としては綺麗かもしれないけど、英会話スクールで言ったら注意されると思うよ。英会話スクールでは、かなりの上級者でも、常にシンプルに、常に一番簡単な方法で言うように、って言われるから」ということなのです。例えば、The media has a big influence. So, it must have the responsibility.というような。いや、別にそれでいいとおもうし、それでも通じると思いますよ。そして、下手に凝った文章にする必要はないというのもその通りだと思います。でもね。国際コミュニケーション、というか、それは母国語でもそうなのですが、言葉というのは自分の口から出た瞬間に、「セルフプロデュース」です。この人はこんなボキャブラリーで、こんな話し方で、こんな言い方で言葉をしゃべるんだ、ということは、お互いを理解するうえでの重要な手がかりだから。ブロークンでも何でも、英語をしゃべることが大事。とにかく難しくないように、シンプルに、いえることを言うのが大事。というのは、たしかにそうです。わたくしもイタリア語を教えるときには、「いかに簡単に言えるかを考えましょう」って、いつも教えています。でも、それはあくまで、「言語学習中」のひとのためのやり方のひとつであって、言葉が「通じればいい」というのは、この世界における言語コミュニケーションの一面でしかない、とわたくしは思っています。だから後は好みの問題ですよね。シンプルに、とにかく簡単に、わかりやすくしゃべりたいということなら、「いんでぃあん、うそつかない。これ、ここ、いっぱいある」という日本語だって、通じます。でも、それでは自分がどういう人間なのか、どんな文化と、どんなバックボーンをもって今ここにいるのかを伝えることは出来ない。どんなにグローバル化が進もうと、どんなにグロービッシュということばがはやろうと、やはり、きちんとした言葉遣いが一定以上の意味を持つことは絶対に間違いないと思うのです。わたくし、イタリア語の通訳として15年以上活動していますが、イタリア人たちには一様に、「あなたほど正しく美しく、適切なイタリア語を使う外国人は見たことがない」といわれます。もちろん、お世辞もあるとは思いますが、わたくしが努力してそういう言葉を学んだことは、無駄になっていないと思っています。適当にしゃべるのではなく、ちゃんと言語構造を理解したうえで使いこなすからこそ伝わることというのは、必ずあるのです。と、いう感じのことを手短に清四郎に伝えたところ、こういった議論ではまず後ろにひくことのない彼も、「さすがプロだね、この件に関しては」と、珍しくノーオブジェクション。いやーやはり15年以上同じ仕事をしていると、言うことにも説得力が出てくるのだなあ、と、しみじみしてしまいました。と、熱く語っておきつつ、わたくしのイタリア語講座では、そのあたりを含めて、国際コミュニケーション能力の向上も図れればいいな、と、日々思っております。ていうかね、国際コミュニケーション能力の基礎力アップはこれからの日本にとって、絶対に勧めなければならない課題です。わたくし、本当に未来を憂いておりますのよ。イタリア語講座、ご興味がある方は一度無料体験しにいらしてくださいね~次回初心者コースは、1月中旬から開講予定です!吉野紅伽のイタリア語講座