正式名を【スプリンガー・レイジ・シンドローム】と言います。

日本では【突発性激怒症候群】とか【特発性攻撃行動】と言われています。
 
症状は…
発作的に《突然》噛みつきます。
 
噛みつく前に唸るなどの前触れが全くなく、本当に突然!!
その攻撃行動は数分から、長くて数時間続くこともあります。
しかし急に何事もなかったように元に戻り、犬自身に意識はないという特徴があるようです。
 
噛みついた後に『やっちゃった』…という様な表情をしたり申し訳なさそうな行動をとる犬は、これには当てはまらないという事ですね。
 
まだまだ分からない事や治療法もはっきりとしていないこの病気は、今のところ[抗てんかん薬]を使った投薬治療で症状を抑えるという方法しかないそうですが、焦らず続ければ症状が軽くなることもあるそうです。
少しでも安全確保できる様に、歯を削るのも一つの方法だと思います。
 
先天性(遺伝性)脳機能障害であるこの病気の診断には、MRIなどの検査が必要です。
その為、もしかしたら…と思っても費用などの点からなかなか検査に踏み切れない飼い主様も多いのではないでしょうか。
 
 
スパニエル系・テリア系・レトリバー系に多く見られ、プードルにも【部分てんかん】として同様の症例があるそうです。
犬の精神疾患を専門にしている獣医師もいると聞きますが、まだまだ認知度の低い病気です。
 
 
◎何の前触れもなく、突然怒り出す
◎辺り構わず攻撃する
◎周囲の物を破壊してしまう
◎周りにいる動物や人に危害を加える
 
 
上記の様な症状があります。
噛みつくのは決して、しつけの問題だけではないかもしれません。
 
この犬は噛みつくからいらない!
と捨ててしまったり保健所に連れて行く前に、病気の可能性があるという事を考えてみてください。