最近、ドラマ「家売るオンナ」にはまっていて、毎週とても楽しみにしています。
特に8月17日放送分は私にとっては名言というか、心に響くセリフが多かったです。
「不動産屋の仕事は家を売ること。それ以上でも、それ以下でもない。」
「家を売ったくらいでその家族を幸せにしたと自惚れるな。」
などなど。
仕事に思いを込めることは大事ですが、
お客様に深入りすることと仕事を丁寧にすることは違うということを感じさせてくれました。
銀行員時代、結構それで苦しんだことを思い出しました。
新人研修などでは「お客様の立場になりましょう」「顧客本位の営業」
などと耳にタコができるほど言われたものですが、
いざ、営業店に配属されると、
ノルマ達成のためにお客様に無理をお願いすることもありました。
当時はこのジレンマにかなり悩まされましたし、
今でも「お客様本位」と「会社の利益」が両立するのかというのは疑問に思うときもあります。
銀行を舞台にしたドラマや小説でも、銀行が融資しなかったから会社がつぶれた、
社長が首を吊ったなどのストーリーがあったり、
「銀行は晴れの日に傘を差出し、雨の日に傘を取り上げる」などともよく言われ、
銀行員が悪者として描かれることは多いです。
恥ずかしながら、就活当時、乏しい知識しかなかったのに、
こういったドラマなどの影響からか「銀行は悪」みたいな先入観があり、
自分が銀行に就職するなどと1ミリも思っていませんでした。
3年ほど銀行にいましたが、やはりこの先入観はかなり強く、
なかなか融資を仕事として割り切ることができませんでした。
確かに、銀行員は融資をする、しないの決定権を持っています。
お客様にどれだけ「貸してください」と拝み倒されても、
できないときは断らなければいけないのです。
それによって、時には会社がつぶれてしまうほどの影響もあります。
でも、それが仕事なんですよね。
(もちろん、潰れてしまうほどの状況に陥る前に、銀行としてできることを提案することが一番大事ですが。)
「あの時、銀行が助けてくれたから今がある」と言ってもらえるのは銀行員としてとてもうれしいことです。
でも、家売るオンナのセリフを聞いて、
「自分(銀行)が融資したから会社を救えた。」などと思うことは自惚れなのだと、勉強になりました。
それと同義にするのは無理があるかもしれませんが、
「あの時、銀行が助けてくれなかったから、会社が潰れた」と言われるのは銀行員にとってとてもつらいものです。
でも、「自分(銀行)が融資しなかったから、会社は潰れた。」「会社が潰れたのは銀行のせい。」と銀行員が自分を責めるのも、ある種自惚れなのかもしれません。
銀行員はその会社で働いたこともありませんし、
いくら銀行員がその会社の立場になっていろいろ考えて、提案しても、
会社のことを一番よく知っているのは社長や社員であるはずで、
会社に一番愛情を持っているのも社長や社員であるはずなのです。
会社がどう舵を切るのかを決められるのは社長(株主という場合もありますが)です。
お金を貸す貸さないくらいで会社と密に関われたと思うのは
銀行員の勘違い、自惚れと言えるかもしれません。
きっと銀行員の仕事は
「返せる見込みのあるところにお金を貸し、返してもらうこと」に尽きるのだと思います。
※たった3年だけ銀行で働いたくらいで、
しかもドラマのセリフに影響を受けたくらいでl
生意気なことを書いてしまいました。
気分を害される方もいらっしゃるかと思います。
申し訳ございません。