今回も、有元さんからコメントがいただきましたし、せっかくですので、「インステップ」しないということの
隠れた効用についてお知らせいたします。
これは、おそらく、御自分ではこのフォームでお投げにならないと推察される有元さんご本人や、最初
からPBA式で投げていらっしゃる川添プロのような方ではお気づきにならないかと思いますので
補足させてください。
もったいぶった前書きですが、一言で言ってしまえば
「関節痛くならない」「体が楽」「怪我しない」
ということなのです。
たとえば、引き合いに出して申し訳ありませんが、ジャパン・オープンのポスターには、優勝者の写真が
大きく掲載されています。投げ終わったフィニッシュシーンですが、その前足にご注目ください。
大きく外を向いて湾曲してませんか?
更に、そこに全ての体重が乗っかって、ひしゃげた感じになっていませんか?
なんだか、危なっかしいですよね。
「パーフェクト・ボウリング」では、よく女子トーナメントの様子が放映されますが、前足にサポーターや
テーピングしている方、多くないですか?
なんだか、怪我してて辛そうですよね。
実際、自分も、たしかにPBA式を発見するまでは、前足はこの形になっていて、更に前足の股関節
が痛くてしょうがなかったです。
なんでこうなるんでしょうか、理由は以下の通りです。
1.
インステップの動作は、股関節を内側に振ることによって行います。斜めに動こうとする動作
がインステップですから当たり前です。
その結果、股関節は、体を支えるための正しい角度で体重を受け止めることができなくなります。
特に、リフタン投法の場合には、スイングの早い段階で前足に荷重が移行してしまうので
股関節の角度を修正する暇がなくなってしまいます。
2.
インステップするということは、どうしても一旦体は右利きなら右横を向こうとします。
それを修正して正面に修正しようとするので、どうしても股関節を外転させてしまいます。
たぶん、人間は物を投げる時には、ターゲットに対してひざを正対させないと難しいからだと
思います。
よって、前足は更に不自然な角度になってしまいます。
3.
1.でも少し触れましたが、リフタンやジャパニーズローの場合には、負荷のかかるスイング
中の体重をほぼ前足一本で受けます。その結果、角度が不自然で、かつ外転したままの
股関節に過大な負荷をかけ続けることになってしまいます。
これでは、前足傷めますよね。
PBA式なら、これらの症状は一発で改善されます。結果、お年寄りにも投法なのでは。と
思います。