【1917年、ポルトガル・ファティマの3人の子供たちの前に“聖母マリア”が出現。】
あの2つの啓示の後
私達はマリア様のそばに
左手に火の剣を持った天使がいるのを見ました
その剣はみるみるうちに火花を散らして燃え盛り
まるで世界を焼き滅ぼそうとしているかのように見えました
「皆の者 悔い改めなさい」
天使は大声で叫びました
ところが マリア様の右手が美しく光り輝くと
火の剣の炎は消えてしまったのです
そして 私達は
マリア様の光の中に第三の神の啓示を見たのです
白い衣服をまとった1人の教皇とともに
幾人もの司教や司祭達が
険しい山を登っていく様子が見えました
その山の頂上には
粗末なコルクの丸太で組まれた大きな十字架が立っていました
やがて教皇達が山の頂上に到着し
大きな十字架のもとで
祈りを捧げようとしたその時のことです
突然 兵士の一団がやってきて
教皇達を次々に撃ち殺していったのです
それはそれは恐ろしい光景でした
そして 殉教者達の血を
天使が水晶の聖水入れにすくい入れ
神に向かう霊魂に注ぐ様子が見えました
これから先に書かれている
ファティマ第三の預言はいまだ明らかにされていない
結末が悲劇なのか希望なのかも分からない
しかし預言はあくまでも預言だ
私は人類の未来を信じている
なぜなら命ある限り全ては変えられるからだ
命とは希望の光そのものだよ
だから どんな悲劇が起ころうとも
我々人類は それを乗り越えていける
そのための進化だと私は信じている
だから生きろ
何があっても生きることをあきらめるな
野々村光太郎