夜が朝に平伏す時のその色に

重ねた14mmの青い煙

季節はずれ 林檎飴を欲しがるような
子供を見る目 冷めた目が好きでした。

振り向かせる為にしたこと 費やした時間などに比べれば
鳴らない電話待ちぼうけ 辛くはないのでしょうけど

欲を言えば 少しの優しさいらない

別れる時のそれに次を期待

浮いて沈む私だけが 居なくなれば
その先にも後にも残らない

この部屋には 思い出にさえなれない物が溢れてるから
寂しいけれど離れます 寂しさを越える愛しさ 怖かった

少し寒くなってきたから 林檎飴が欲しくなっただけ
後づけでいいから理由  涙の理由

この部屋には 思い出にさえなれない物が溢れてるから
寂しいけれど離れます 寂しさを越える愛しさ

愛しさ越えられぬあなた

読みかけの本からこぼれた 古ぼけた一枚の手紙
宛先と切手を添えるだけの 受け取り手のない 可哀想な手紙

「元気ですか?」
「変わりないですか?」
「そちらには少し慣れましたか?」
「出会いから丸一年ですね。」
「慣れない手紙は少し照れますね。」

その先が読めないの 滲(にじ)んで読めないの
褪(あ)せるのが怖くて 筆を走らせる
バカな私を見て あなたは笑うかしら?
それとも一緒に泣いてくれるかしら?

あの日あなたを奪った アスファルト

菊の花束 謹(つつし)んで添えた手紙

さよならも言わないで 消えてったずるい人
残された私 壊れた映写機みたい
我がままで強がりで でも優しくて繊細な
あなたを忘れない 映し続ける

揺れる汽車の中 流れる景色に 涙ぐみうつむく私
ハンカチーフだけ そっと差し出した 君の優しさが好きでした
君への未練と アパートの鍵は 置いて部屋を後にしました
次の駅までは あと少しだけど それまで甘えていいですか?

「いつか何処かでまた会いましょう。」ポツリとこぼす細い声は
汽車の音に掻き消されて 終わった

お別れの季節に咲いた花 弱くて儚(はかな)い花
さようならさよなら 愛した人
ありがとうありがと 恋心

あれから幾つの 月日を重ねて 東京は私を変えた
強い女にも 弱い女にも 成れるこの街に染まりました

レコードの針を落としてみる 流れてきたお別れの唄
枯(か)れ果てたと思ってた 涙こぼれた

お別れの季節に咲いた花 弱くて儚(はかな)い花
さようならさよなら 愛した人
ありがとうありがと 恋心

「いつか何処かでまた会いましょう。」ポツリとこぼす細い声は
汽車の音に掻き消されて 終わった

お別れの季節に咲いた花 弱くて儚(はかな)い花
さようならさよなら 愛した人
ありがとうありがと

お別れの季節に咲いた花 弱くて儚(はかな)い花
さようならさよなら 愛した人
ありがとうありがと 恋心