8月入って8冊本読んだよ!
どんだけ暇なんだってねw
で、8冊目が綿矢りささんの『かわいそうだね?』
綿矢さんといえば『蹴りたい背中』ですよ
小学生の時に読んだ
綿矢さんのドライな、というか…登場人物の感情は書かれてるのにどこか淡々とした感じの文章っていうのかな
とにかく、好きなんです!
ま、2冊しか読んだことないんだけどね(・∀・)←
これを機に綿矢さん作品を他にも読んでみたいです
この『かわいそうだね?』の感想としては
面白いけどちょっと後味悪い(´・∀・`)
「かわいそうだね?」と、「亜美ちゃんは美人」の2話入ってて
「かわいそうだね?」は主人公の樹理恵、その彼氏の隆大、元カノで隆大の家に居候してるアキヨの3人の修羅場話ですかね、簡単に言うと
樹理恵に感情移入しちゃって、泣いちゃった 笑
ほんと、樹理恵はかわいそうです…
隆大もアキヨも最低ですわ
仕事が見つかんなくて金がなくて困ってるのはわかるけど、新しい彼女がいる元カレのとこに押し掛けるか普通
隆大もどうしてそれを受け入れる
2人はアメリカで出会ってアメリカで付き合ってて感覚がアメリカナイズされてるとはいっても
ありえないって絶対
異文化も受け入れろ的なことも書いてたけど、無理な話だよ
頭おかしいって
樹理恵が隆大の携帯見ちゃうシーンあるんだけど辛かったなあ
アキヨからのメールが気持ち悪すぎて…
隆大のことりゅうちんとか呼んで
「どうしてカノジョさんはりゅうちんのこと責めるのかな 私にはわからないかも」
って、てめえのせいだろうがあああ^p^っていうね
隆大が樹理恵に何度も愛してるって言うのもなんか信じられないよ(´・ω・`)
樹理恵に対して罪滅ぼしの気持ちがある気がする
それか自分に言い聞かせてるのかな
好きな一節があってですね
「髪を切ってさっぱりなんて言うと、穢れを祓ったようで聞こえはいいけれど、本当はただの自傷行為だ。過去のしみついた自分をざっくり切り落として、新しい自分に生まれ変わりたいと強く願っている。つまりいままでの自分を全否定している訳で、髪を切るというのは日常的な行為に思えても、実は非常に大きな自己否定でもある。変わりたいど強く願いそれを実行するのは、いままでの自分を殺してしまいたいという願望のあらわれ。髪に血が通っていないことで助かっている女の子はいっぱいいる。」
特に最後の「髪に血が通っていないことで助かっている女の子はいっぱいいる。」
確かにそうかもねえ、なんて納得しちゃった
僕は失恋した時にベタに髪切ったりしちゃうのかな
経験ないから全くわかんない
んで、ラストはすっきりしたけど寂しかった
樹理恵が隆大の家に乗り込むのよ
アキヨしかいない、アキヨの色にすっかり染まった彼氏の家で大暴れ
アキヨはしおらしくして最もなこと言ってるみたいだったけどあんなの全然響かねえよ
樹理恵の方がずっと辛かったに決まってる
アキヨは自分の状況をいいことに隆大に取り入ろうとしてる
元サヤに戻ろうとしてる
やり方がずるい
どんな理由があろうと、考えがあろうと、理解なんて出来るはずない
それを樹理恵だけが悪いみたいな言い方して
実際こんな女いんのかな…嫌になるわ
最後、隆大とアキヨが出ていった元カレの家で一人で煙草吸いながら「しゃーない」なんて言える樹理恵さん、素敵でした 笑
そして「亜美ちゃんは美人」
主人公はすごく可愛くて人気のある亜美ちゃんの親友のさかきちゃん
悪気がないって罪だよねーって改めて思った
さかきちゃん、よく我満してたと思うな
けど自分だけ頼られて、なつかれてるのとかって嬉しかったんじゃないかとも思う
最終的に亜美ちゃんを支えるって決意するんだもの
本気で嫌いだったらそこまで辿り着かないと思う
亜美ちゃんも少しかわいそうで
持ちすぎてるのも考え物というか
愛されることに慣れすぎて自分が見えなくなってるなんて、かわいそう
それで自分に見向きもしない駄目男に引っ掛かるなんて
結婚までしちゃうんだから
ま、さかきちゃんが支えるってんだから大丈夫だろうけど
そんな感じ
軽く1日もかからず読みきれると思うから読んでほしいな
さーて次は何を読むか…
梶井基次郎の『檸檬』とか
あ、黒バス小説3巻買わなきゃ!


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