飲料水のpH が気になってコーラが飲めなくなりました。
2003年のWHO/FAOの報告では、酢やアスコルビン酸(ビタミンC含む)、炭酸など酸の多い食品の消費が多いほど歯が侵食されるという。 清涼飲料水には酸性度の強い飲料が多く、歯を浸しておくと歯が溶けるという説の根拠の一例。
●湘南短期大学歯科衛生学科西口栄子氏の論文<清涼飲料水によるエナメル質の脱灰>の抄録は次の通り
『市販の各種清涼飲料水の歯牙エナメル質におよぼす影響を観察した。
その結果、
(1)各種清涼飲料水116銘柄について,そのpHを測定した結果,コーヒー飲料,ミルク入り紅茶飲料,茶飲料を除いて 他の清涼飲料水のpHは,2.3〜4.9の強酸性であった。
(2)10銘柄の清涼飲料水に歯牙(中切歯)を浸漬して,エナメル質の脱灰状態を観察した結果,果汁入り清涼飲料水,無果汁清涼飲料水共に,pH 2.3〜3.7の清涼飲料水では, === 浸潰後1分間で === エナメル質の脱灰が観察された。
(3)1mM,10mM,100mMの乳酸および塩酸溶液に歯牙を浸漬して,エナメル質の脱灰状態を観察した結果,乳酸溶液塩酸溶液共に,1mMの濃度でエナメル質は脱灰した。その脱灰の程度は,塩酸溶液の方が強かった。これらの結果から,強酸性の清涼飲料水によって,歯牙エナメル質は脱灰し,その脱灰は,低pHによって起ると考える。』
その結果、
(1)各種清涼飲料水116銘柄について,そのpHを測定した結果,コーヒー飲料,ミルク入り紅茶飲料,茶飲料を除いて 他の清涼飲料水のpHは,2.3〜4.9の強酸性であった。
(2)10銘柄の清涼飲料水に歯牙(中切歯)を浸漬して,エナメル質の脱灰状態を観察した結果,果汁入り清涼飲料水,無果汁清涼飲料水共に,pH 2.3〜3.7の清涼飲料水では, === 浸潰後1分間で === エナメル質の脱灰が観察された。
(3)1mM,10mM,100mMの乳酸および塩酸溶液に歯牙を浸漬して,エナメル質の脱灰状態を観察した結果,乳酸溶液塩酸溶液共に,1mMの濃度でエナメル質は脱灰した。その脱灰の程度は,塩酸溶液の方が強かった。これらの結果から,強酸性の清涼飲料水によって,歯牙エナメル質は脱灰し,その脱灰は,低pHによって起ると考える。』
●「こうした飲料は1分で歯を溶かしはじめる」というのがショック!
なら、コーラもビタミンC入りレモン飲料もどう飲めばいいの?
野菜ジュースのアルカリ性で中和してみる?またまた悩ましいことです。
高尿酸血症・痛風が増えたのも、欧米型食事で畜産物や砂糖の摂取が増え、野菜摂取が減ったからだというし、この際カラダを「野菜」漬けにしてみましょうか・・。