♪煩悩はさとりへの道 | ◆VISTAの発見◆

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愛染明王は憤怒の形相でいらっしゃる。けれど、もともと愛を表現した真紅の仏さまで、「恋愛・縁結び・家庭縁満」などをつかさどり、愛欲を否定しないという懐の深~いホトケさまなのです。

だから愛染信仰は煩悩たっぷりのワタクシたちの強い味方なのであります。

西国愛染17霊場には、神戸に摩耶山天上寺、再度山大龍寺、上野山須磨寺、奈良に生駒山宝山寺、勝宝山西大寺、大阪に愛染かづらで有名な愛染堂などがあり、和歌山の高野山ほか京都・滋賀・三重にもあって信仰を集めています。

東国にも鎌倉の覚園寺、東京練馬の愛染院・板橋の愛染院、長野の長雲寺ほか愛染明王がまつられています。

「煩悩即菩提」とは「煩悩があってもいいんですよ、それが悟りに至る道なのですから」という殺し文句。
これには、なるほどと思う凡人のワタシなのでありました。

ついでに煩悩多き土曜に、雑学「煩悩と十二因縁に関するメモ」
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●煩 悩 :貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに・しんい)・愚痴(ぐち)を三毒という。
      根本煩悩は貪(とん)・瞋(しん)・癡(ち)・慢(まん)・疑(ぎ)・悪見(あくけん)の6種。
●十二因縁:苦しみの原因は無明より始まり、老死で終わるとされる。
      それぞれが相互に関連する12の因果の理法をいう。

  十二因縁は、迷と苦が無明を原因とし、渇愛を源として展開していることを明らかにする。
   無明を克服して智慧を得れば生老死の人生苦はない。
   自我への執着をはなれ、無我の自覚に立ちかえることが、仏教の指針。

 1.無明(むみょう) - 過去世の無始の煩悩。煩悩の根本が無明。
 2.行(ぎょう)   - 志向作用。
 3.識(しき)    - 識別作用
 4.名色(みょうしき)- 物質現象(肉体)と精神現象(心)。
 5.六処(ろくしょ) - 六つの感覚器官。
 6.触(そく)    - 六つの感覚器官に、それぞれの感受対象が触れること。
 7.受(じゅ)    - 感受。
 8.愛(あい)    - 渇愛。
 9.取(しゅ)    - 自分の求めるもののために馳求する位。
 10. 有(う)     - 存在。
 11. 生(しょう) - 生まれること。
 12. 老死(ろうし) - 老いと死。