♪ショパン風セレナーデ | ◆VISTAの発見◆

◆VISTAの発見◆

♪いつかはきっと セレンディピティ

ショパンの作品に21のノクターン(夜想曲)はあるけれど、
セレナーデというものは1曲もありません。

またシューベルトにセレナーデはあるけれど、ノクターンはありません。

ノクターン第1番というものを最初にジョン・フィールドが発表したのは1812年。
この時シューベルトは15歳で、ショパンは2歳でした。
当然シューベルトが31歳で亡くなるまでにはノクターンというものの存在を知っていたはずです。

またシューベルトの歌曲集「白鳥の歌」の中のセレナーデが出版されたのは1829年。
シューベルトの死後1年目で、この時ショパンは19歳。
だからショパンもシューベルトのセレナーデを知り得たでしょう。

なのにこの二人は、結果的に真似を避けたかのように見えます。

この二人、女性を称えることにかけては似たもの同士のロマンチストだったのに、
ライバル心でもあったのでしょうか。

そこで今日はシューベルトの「セレナーデ」をショパンの「ノクターン」風に演奏したらどうなるか、ピアノソロで聴いてみることにしましょう。
 
試聴はこちら