熱中症の「中」ってナンだろ。
熱に中<アタ>るってこと?
熱に中<アタ>るってこと?
中るってどこから来た言葉?
<当る・中る>はいろんな使い方が辞書に例示されているけれど
今日はつぎの二つにポイントをアテテみましょう。
今日はつぎの二つにポイントをアテテみましょう。
熱中症から「庖丁」までをつなぐ「中」の話、中らずとも遠からずだよ。
●<中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず>
意味:的中はしていないが、それほどまちがっていず、ほぼ正しい推測である。 :出典[大学]
●<肯綮(こうけい)に中(あた)る>:出典[荘子(そうじ)・養生主(ようじょうしゅ)] 意味:急所をつく。中心部分にぴったり的中する。ポイントにあたる。
「肯」は、骨を包んでいる肉。「綮(けい)」は、筋のからみ合っている所で、
共に牛を料理するのに、いちばん切り離しにくい所とされている。
「中(あた)る」は、当たるの意。
共に牛を料理するのに、いちばん切り離しにくい所とされている。
「中(あた)る」は、当たるの意。
〔臣の好む所は道なり。技を進(こ)えたり。始め臣の牛を解く時、見る所牛に非(あら)ざる者無し。
三年の後は、未(いま)だ嘗(かつ)て全(まった)き牛を見ざるなり。
今の時に方(あた)りては、臣神(こころ)を以(もっ)て遇(あつか)い、目を以て視(み)ず。宮知止(や)みて神欲行わる。
天理に依(よ)りて、大いなる郤(すきま)を批(う)ち、大いなる?(あな)を導き、その固(もと)より然(しか)るに因(したが)う。技の肯綮(こうけい)を経(ふ)るだに未だ嘗てせず。
況(いわん)や、大(たいこ)をや。
・・・・・・文恵君(ぶんけいくん)曰(いわ)く、善(よ)いかな、吾(われ)庖丁(ほうてい)の言を聞きて、養生を得たり、と。〕
三年の後は、未(いま)だ嘗(かつ)て全(まった)き牛を見ざるなり。
今の時に方(あた)りては、臣神(こころ)を以(もっ)て遇(あつか)い、目を以て視(み)ず。宮知止(や)みて神欲行わる。
天理に依(よ)りて、大いなる郤(すきま)を批(う)ち、大いなる?(あな)を導き、その固(もと)より然(しか)るに因(したが)う。技の肯綮(こうけい)を経(ふ)るだに未だ嘗てせず。
況(いわん)や、大(たいこ)をや。
・・・・・・文恵君(ぶんけいくん)曰(いわ)く、善(よ)いかな、吾(われ)庖丁(ほうてい)の言を聞きて、養生を得たり、と。〕
意訳:
(戦国時代、魏の有名な料理人庖丁(ほうてい)が、主君文恵君(ぶんけいくん)のために牛を料理するやり方を説明して言った。)
(戦国時代、魏の有名な料理人庖丁(ほうてい)が、主君文恵君(ぶんけいくん)のために牛を料理するやり方を説明して言った。)
「わたくしの願いとしていることは、筋道をたどるということです。技術以上のものです。
初めて牛を料理したころは、どこから手をつけていいのか見当がつきませんでした。
三年たってからは牛の体のそれぞれの部分が見通せるようになり、刃を入れる場所もわかるようになりました。
今では、形を見ず、心の働きで牛をとらえることができるようになり、感覚だけに頼って仕事をすることはなくなりました。
感覚や知覚は動かなくなり、精神だけが活発に動いて、牛の体の本来の筋目に従って、骨と肉のすき間に刃を入れ、牛の筋肉のあるがままの姿どおりに料理できるようになりました。
ですから、刃を使うときも大きな骨に刃をぶつけず、骨と肉のくっついている所、筋のからみ合っている所に刃を当てたりもしません。
初めて牛を料理したころは、どこから手をつけていいのか見当がつきませんでした。
三年たってからは牛の体のそれぞれの部分が見通せるようになり、刃を入れる場所もわかるようになりました。
今では、形を見ず、心の働きで牛をとらえることができるようになり、感覚だけに頼って仕事をすることはなくなりました。
感覚や知覚は動かなくなり、精神だけが活発に動いて、牛の体の本来の筋目に従って、骨と肉のすき間に刃を入れ、牛の筋肉のあるがままの姿どおりに料理できるようになりました。
ですから、刃を使うときも大きな骨に刃をぶつけず、骨と肉のくっついている所、筋のからみ合っている所に刃を当てたりもしません。
(だからわたくしは他の料理人と違って、牛刀が十九年も刃こぼれしないのです。)」
王は感心して、「すばらしいことだ。今の話を聞いて、与えられた人生をまっとうする生き方を見いだすことができた。」と言った。
解説:
牛の料理の仕方に借りて、天然自然の生き方を説いた道家(どうか)の故事。
知識・技術だけに頼らず、ありのままの生き方をすべきだというのが主旨。
「庖丁(ほうてい)」は料理人の丁(おとこ)ということで、それが転じて、料理刀のことに使われるようになった。
牛の料理の仕方に借りて、天然自然の生き方を説いた道家(どうか)の故事。
知識・技術だけに頼らず、ありのままの生き方をすべきだというのが主旨。
「庖丁(ほうてい)」は料理人の丁(おとこ)ということで、それが転じて、料理刀のことに使われるようになった。
●雑学はいいからもっと実用的な話をしてよ。
ハイハイ、じゃ熱中症早分かり、この表をごらんなさい。

ハイハイ、じゃ熱中症早分かり、この表をごらんなさい。
