
言葉の意味を取り違えていた実例を二つ。
●中国人留学生の「かわいそう」。
一人ぼっちで日本に来て、生活のため長時間、串かつ屋で
アルバイトをしていた女子大生。
アルバイトをしていた女子大生。
日本語がわからないので、必死に注文を聞く姿に、お客の一人が
「あんた、かわいそうやなァ・・」と声をかけたという。
娘はペコリとお辞儀をして、「アリガトウゴザイマス」といった。
客「??」
「かわいそう」は「かわいい」の意味だと、取り違えて感謝したのだった。
●貝殻節の「かわいやのー」の意味が今頃解った私。
鳥取県浜村温泉あたりの民謡「貝殻節」の歌詞にこの言葉が出てきます。
♪ 何の因果で、貝殻こぎなろうた、
カワイヤノー、カワイヤノー。
色は黒なる身はやせる、
ヤサホーエヤ、ホーエヤエーエー、ヨイサノサッサ
♪ 何の因果で、貝殻こぎなろうた、
カワイヤノー、カワイヤノー。
色は黒なる身はやせる、
ヤサホーエヤ、ホーエヤエーエー、ヨイサノサッサ
この「かわいやのー」とは実は「可哀相」という意味だった・・。
てっきり「可愛い」だとばかり思っていました。
てっきり「可愛い」だとばかり思っていました。
●石川県地方の方言で「かわいや」は「可哀相、いじらしい」の意味という例があるようです。鳥取県もそうなのでしょうか。
日本の古語文献によれば「かわゆし」は「かほはゆし」「かははゆし」「顔映ゆし」「かはゆし」と転化しているという。
「はゆし」は「まばゆし、目を開けていられない、気の毒で見ていられない、不憫だ」とのこと。
●「気の毒だから助けてあげたい」という感情を伴った言葉が
「愛らしい、可愛い」の語源だったのですね。
「愛らしい、可愛い」の語源だったのですね。