♪認知症、肝膿瘍で緊急入院 | ◆VISTAの発見◆

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♪いつかはきっと セレンディピティ

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14日に緊急入院した病人に付き添い、私は24時間看護で毎日病院にべったりなんです。

肝膿瘍(かんのうよう)という、肝臓が感染によって内部に膿が生じる状態で、食事が摂れなくなっているため、ひたすら点滴、点滴。

困ったことに本人は認知症なので、突き刺してある点滴針やチューブを引き抜き、引きちぎろうとするのです。トイレに行くのにジャマだし、腕の異物がストレスで仕方ないのでしょう。

看護人としては、深夜も本人の行動に注意し、シーツの擦れる音やベッドのきしむ音に耳をそばだてて、居眠りしている場合ではありません。

その病人がついに事件を起こしてしまいました。

入院3日目の昼、ナースステーションに注意方を頼んで私が病室から出、、戻った5分後、病室の床、トイレ、本人のパジャマは血だらけとなっていました。点滴チューブを腕から引き抜いていたからです。
またその翌日も同じことが・・。
駆けつけたナースたちは、殺人か自殺未遂の現場に出くわしたように、累々とした血痕のありさまに立ちすくんで、数十秒は息を飲んでいたようで。

夜間の点滴をやめた昨夜には、腕に残されているテープ張りの下の点滴針までも引き剥がして取ってしまいました。

そういえば、昨年腕の骨折をした時のこと。
この時は、その日のうちに、コチコチの石膏ギプスを包丁の峰で叩き壊すなど、3日間で3回ギプスをつぶして医者をガクゼンとさせたことがあります。

今日も私は、病室に戻って不寝番という戦いに出発します。
5日間120時間のうち、私の睡眠時間は5時間。

それでも心優しい看護師さんたちの、高度なケア術と忍耐強い対応姿勢を目の当たりにしていると、また私も頑張ってみようと思います。

<自主性、自尊心、快感情>をケアのキーワードにして。