◎紀氏…4.0


負傷者の問題もありここの所、立て続けに出場機会のある紀氏であるがJのレベルにはまだない。

榎本の項でも書いたが、その力量は試合前のキーパー練習の時点で明らかな力量不足が端から見て取れるほどであり、
慣れない試合出場で

「緊張」

してしまうのは当然であるが、ラインを割ってしまうような目に余るキックミス。

そして元々の敏捷性のないその動きは、相手のマルシオリシャルデスの餌食になっていた。
(マルシオはオフサイドを取られたFKの場面、間違いなく直接狙っていたと思う。)

その余りにぎこちない動きっぷりは皮肉にも逆に相手キーパーの余裕を生んでしまっているようにすら見えた。

よくも2失点で済んだなというのが率直な印象。

5失点も有り得た。


◎小川…3.0

今日の出来には正直失望した。
彼の能力はやはり17歳にしてここに立っていることが納得出来るほど高いのはわかってきた。

しかしである。

今日は試合の入り方があまりにもよくなかった。

入って2、3度、新潟の選手とコンタクトの際に惨めなほどに吹き飛ばされて簡単にボールを奪われる。

やはり小川もフィジカルの問題があるのだろうが、問題はその先。

そのプレーで期待の17歳が完全に戦意を喪失したのである。

その後は全く動きがとまってしまい。終了間際の何も難しくない絶好のチャンスをふかしてしまう。

察するに、あれだけの技術を持った選手なので自分がエリートであると自負しており、プライドも高いのであろう。

それゆえ、今回のようなサッカー選手として、完敗するという事実が受け入れられず、

「やってられん!」

という態度になってしまったものと思われる。


神戸の選手はなぜここまでメンタルが弱いのか…。

今日の小川にはサッカー選手として厳しい評価をつけたい。


◎朴 康造…4.5

ポポ、吉田の項で書いた通り、現在のワイドに役割を与えない戦術により彼もまた消えた。

そしてこういった状況でもなお、
中央に入って受けに行くことを頑なまでにしないため、追う状況で益々自軍を苦しめた。

もともと波の激しい選手だが、近年の朴は、プレーの幅が

「限定的」

になってしまっている。

テクニック、スピード、経験を兼ね備えた選手だけに、プレーでもっと中心となりチームを助けてもらいたい。