PCエンジン時代に「デジタルコミック」とかいうジャンルが
ありました。紙芝居的に(というかマンガのコマのように)動きの
無い絵に小説的な説明と、ちょっとした音声を加え、
マンガをTV画面で読むような感覚の、ゲームというより、
むしろメディア的なジャンルのものです。
自分で操作できるパートは移動に際し、どこへ行くか、
誰と話すか、くらいで、大抵は総当たりで1本道な
ストーリーです。
今でこそ、操作の余地がほとんどなく、CGムービーを
延々と見せられるものをムービーゲーとか言って
揶揄されたりしますが、当時はマンガに音+声ってだけで
随分と楽しく感じたものです。
そんな昔懐かしいデジタルコミック風な本作。
ほとんど操作の余地がなく、読み進めるだけのストーリーに
ちょっとだけある選択肢。ほとんど動かない1枚絵に音声が
付いたというだけのものです。
これをわかってプレイするのと、知らずに
プレイするのではかなり評価がかわると思います。
僕は過去にSS版の本作をプレイ済みなので、
操作の余地がないことに関しては特に何も不満はありません。
ストーリーはすっかり忘れていたので、
楽しませてもらうことができました。
ただし、そのストーリーには注意が必要です。
エヴァンゲリオンを知らない人にはちょっと意味が
わからないと思いますし、知っている人には
キャラクターの設定にかなり疑問を感じると思います。
性格も話し方も、「あれ?」っていう人もちらほら。
パラレルワールドだと思って見るのがいいと思います。
新キャラについては、世界観にうまくはまってるんじゃないかと
思います。
選択肢によって3種類のエンディングがあるのも、
ちょっとした楽しみでした。
ただし、大きな不満点が2つ。
一つ目はロード。SS版はとてもスムーズだったのですが、
PS1版は長く感じます。ロードの度に音楽が途切れるので
ちょっとイライラ。長さだけではなく、そのタイミングも
非常に悪い。話がヒートアップして盛り上がってきたところで
ピタっと音楽ごと止まる。。
二つ目はボリューム。2時間もあれば十分終わる分量なので
(それでもCD2枚組)、コストパフォーマンスがかなり低い。
僕は中古で680円で買いましたが、ロード時間も含め、
それでも高いと思う物足りなさでした。
登場人物が大声張り上げて、口論する場面は
結構迫力がありました。動きもなく、1枚絵なだけに
プロの仕事だなぁと感嘆したポイントです。
エヴァ好きな人と、ミサトさんとカジさんの声が好きな人には
オススメです。