いつしか僕自身も、
"好き"とか"大好き"とか"愛してる"とか言う様になっていた。
そんな時ナツは照れながらうつむいて笑った。
それでも2人の関係は変わらなかった。
ナツが前に言った"無理"って言葉の意味が、
2人の間に在った…
そんな日々が半年ほど続いたある日
『ねえ、私の誕生日知ってるよね?
私 欲しいものがあるんだけど』
とナツが言ってきた。
『知ってるよ?来月だろ?
何が欲しいんだ?
プレゼントしてもィィけど、高い物は無理だぞ』
僕の言葉に彼女は笑いながら答えた
『私の為に歌を作って。
私だけの為に、私だけの歌を。
高くないでしょ?』
確かに高くはないが…
意味が良く解らなかったが、僕は作る事を約束した。
僕は自分の気持ちや想いを全て文章にした。
まるでラブレターの様な歌詞になってしまって照れくさかったが、
彼女は喜んでくれた。
そして…
僕は人生において、
タイミングが凄く大切な事を知った…
彼女は言った。
『きっと、ハルに最初から彼女が居なかったら、
私は最初からハルを好きになってたよ。
ヒロを想うより、ハルを想う気持ちが最初から大きくなっていたら
結果は変わっていたと思う…
私がハルを好きな事に気付いた時には遅過ぎたんだよ…
私はハルからいっぱい愛情をもらったけど、応える事が出来なかった…
それなのに、ハルが彼女と別れて、ヒロよりハルが好きになったからって、
ハルと付き合ったり出来ない…
あっちがダメならこっちみたいなのはハルに悪いし、
大好きなハルにそうゆう事をする自分が許せない…』
僕は何も言えなかった…
長い沈黙と、時間だけがただ流れていた。
『私ね、凄く嬉しかったんだよ?
ハルが"好き"とか"大好き"とか"愛してる"って言ってくれる事が凄く嬉しかった。
こんな私なんかを!
って思ったし、
私もハルの事が好きで、大好きで、愛してるし、ハルの言葉を信じてるけど、不安でしょうがないの…
いつも傍にいてくれて、優しくて、楽しくて…
だけど不安でしょうがないの…
私の気持ちが変わったみたいに、
いつかハルの気持ちが変わってしまうんじゃないか!って、
いつかハルが居なくなっちゃうんじゃないか!って…』