好きなものの話 ~本編~
藤本憲太郎です
今日は小説の紹介です
夜光虫
馳星周 著
馳星周大好きです
その中でもこの小説が一番好きです
主人公である元日本プロ野球選手が台湾へ渡り
台湾プロ野球の八百長に手を染め
どんどん闇社会へ堕ちていく物語です
馳星周の作品に共通する
どうしようもない絶望感が大好きです
人間は誰しも、自分は絶対安全だ
自分は正常で、犯罪など起こすわけがないと思っていると思いますが
誰もが犯罪者になったり
堕ちていく可能性を持っています
そういう可能性があることに気づくか否かが
正常と異常の境界線だと思います
気づいていない人、多いと思います
この小説の主人公を他人事と思うか
明日は我が身だと思うか
自分はちょっとしたきっかけで
堕ちていく可能性があると思っています
だからこそ臆病に
ちょっとしたことにも細心の注意を払います
堕ちていくきっかけをつくらないように心がけます
己の心の弱さを知ることが
強くなる第一歩だと思います
馳星周の作品は毎回こういうことを感じさせてくれます
ちなみに馳星周の作品のエンディングはほとんど絶望で終わりますが
この小説に限っては救いがあります
だから一番好きなのかも知れません
皆さんも是非ご一読を
