ビジョナリーソリューションズ 代表の葉田です。
現在、どこの会社や新聞記事でも働き方改革のキーワードがとても多く出ております。
働き方改革=時短、残業削減というイメージがつき、そして、その為には生産性の向上が
絶対に必要だという論説が山ほどでております。
この話をいつも考えるときに、昔のことを思いだします。
そう、25年程前にもこのような時代があったのです。
覚えておられるでしょうか。
バブルがはじけて、ホワイトカラーの生産性向上といったテーマで
いろいろな経営コンサルティング会社がこの提案をしておりました。
有名なのが京都のコンサルティング会社であるLCAの小林社長が提唱していたDIPSです。
また、日能研の先生も見える化のノウハウで結構売りだしておられました。
私はこの時、奇遇にも、新人で配属された部署が商品開発部で毎日スゴイ残業が続いており、部長からの指示で、全職員に業務時間表を毎週のように出させ、それをグラフ化して
見える化する作業をしておりました。結構な手間だったことを覚えております。
もちろん、並行してDIPSや日能研の先生の講演や研修、他の生産性向上の先生の元でも教えていただきました。時間と費用はかなりのものだったと思います。
そして、その作業とノウハウを参考に現場に落とし込みましたが、
結局、結果はどうだったのかというと全く何も変わりませんでした。
単なるノウハウの実行ではうまく出来ませんでした。
顧客からのクレームや、他部署からの依頼、競合他社の対応や、またこの時、阪神淡路大震災も起こった年でした。とてもじゃないですが、合理化は無理でした。
今、思うと会社として大きな戦略の中で取り組まないと無理だということです。
そして、トップの決断と判断、大きな投資と社内外環境を巻き込んだ渦をつくらないととてもじゃないけど作れません。
もちろん、ビジネスモデル自体を変革しないと、改善できないと思います。
要するに、時短とかではなく、経営戦略でもなく、その企業の根本的な経営スタイルを変える
意識を持たないと変えられないということでした。
そして、その起点は何よりも経営者本人にぶち当たります。
研修をしていて、常にそこに行きつくので、経営者と一緒に働き方改革の取り組みを行うことは絶対に必要なことだと思っております。
葉田
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