1つ前の投稿で、クラウドワークスの
日本三大怨霊の崇徳天皇をデフォルメしたようなイラスト
https://crowdworks.jp/public/jobs/10814128
こちらのキャラクターをchatGPTに作ってもらうという投稿をしたのですが、
せっかくなので、結局自分でも作ってみることにしました。
私の中のイメージは
・モノクロの細筆で描いたような線画
・昔の地獄絵巻のような雰囲気
・餓鬼のような浅ましい姿ではなく、品位を保つ
こんな感じでした。
まずは、この元絵をillustratorでトレースしてみます。
元絵はこんな感じです。
パブリックドメイン
なんとなくできてきた時点のものがこちら。
このキャラクターで一番重要なのは、髪だと思いました。
怨念が籠ったドロドロとうねった人毛。
一本一本描きたい感じですが、illustratorで一本ずつ描いても、思った結果にはならないでしょう。断念。
一旦、元絵から髪の毛の部分をphotoshopにもってきて、パスの書き出しという機能をつかってベクター化しようとしましたが、境界があいまいだし、それも断念。
web系の素材なら、元絵を加工するだけでなんとかなるのですが、ボトル印刷用の素材なので、ベクターの単純なパスじゃないと危険なのです。
※ベクターというのは、点の集合の写真画像とは違って、線と塗りでできていて、伸縮やアレンジが、画質の劣化なくできる形式のことです。印刷データとしても優秀です。
ここで、あまり使わないillustratorの生成機能をつかってみることにしました。
今まで何回か試してみましたが、期待した結果が出たことはありません。
日本画風の幽霊の黒髪
あーこうなるのか!
不気味ですね。顔までついています。海の生き物のようです。
次はchatGPTで髪の絵を生成できるかトライ。
上手くいけば、コントラストを調整して、ベクター化できるかもしれません。
幽霊が長い髪の毛を振り回している絵を日本画調で
あ!ちょっとデフォルメされてるけど、髪の部分使える!
髪の部分だけ、ベクターにしてもってきて、くっつけたところです。
服のラインなどをアートブラシという機能を使って加工したりしている途中の段階のスクショです。色々部品が散らばっています。一旦顔を青く塗ってみました。
ここで、もう少しデフォルメしたほうがいいと思い、頭部だけ使うことにしました。
縦長のスプレーボトルの場合を考慮して、イラストも縦長にします。
怪異のような存在になってしまいましたが、天皇です。
冠もつけることにしました。
頭部だけにして、平安貴族風の冠をつけ、角度を変えたものです。
口角あげたバージョンと下げたバージョン、どっちが怖いかな。
火の玉がほしい!
これもまた、chatGPTで試してみます。
日本画風の火の玉
なにこれ?クラゲw
火の玉の概念が中途半端にしか学習されていないのでしょうね。
魂のような感じなので、半分くらいは理解している感じ。
これは何回トライしてもだめなやつです。しかし、この画像をみて、「雲だ!黒い雲を入れよう!」と方向転換。
日本画風の雲と雷をモノクロで
あ、この雲いいけど、これをデータ化するのは面倒だな、、ということで、ここは、素材サイトからもってくることにしました。
アクセントに落款風のものをつけます。
なんの文字がいいかな。
「怨」とか?
いや、縁切りスプレーであって、呪いのスプレーじゃないので違うな。
縁切りのおまじないの絵に落胤押すとしたら、文字は一文字で、何がいい?
「断」
この文字は「断ち切る」「切る」という意味を持ち、縁切りの意図を明確に表現できます。縁をしっかりと切るという意思を込めた強い文字です。
「断」か。悪くない。
けど字面にちょっとインパクト欲しい。
いいですね。他に候補は?
1.「離」 - 離れる、別れるという意味があり、物理的・精神的な距離を置くことを示します。
2.「去」 - 去る、離れるという意味があり、関係を終わらせることを示します。
3.「絶」 - 絶つ、終わらせるという意味があり、完全に関係を断つことを示します。
4.「切」 - 切る、断ち切るという意味があり、直接的な縁切りを表現します。
これらの文字も縁切りの意図を強く伝えることができるため、落胤として使用するのに適しています。
「絶」
これだ!
強烈なメッセージがある。
これにしよう。
金赤の四角を少しだけ角丸にします。
フォントは一番上の「白舟篆書教漢 M」
篆書のちょっと読めない感じがおまじないぽくていいです。
古印体って、オカルト用のフォントでもないのに、怖いですね。
それで、できたものがこれ。
スプレーの画像も素材サイトからもってきて、モックアップも作りました。
商品名は公表されていないので「縁切り」とだけ、オカルトっぽくない普通の明朝体で入れます。
ちょっと素朴すぎか?
いや、この素朴さを求めている人がいるかもしれない←ポジティブ
これで、今回は提出してみましょう。
キャラクターのコンペは競争率がめちゃくちゃ高いです。100倍くらいになります。
LPやバナーなんかと違い、比較的手軽に取り組めるので、落選してもダメージがあんまりありません。そもそも競争率高すぎて、絶対採用されてやる!!とまでのモチベーションが持てないのです。
今回は、ブログの記事として、デザインしていく過程を載せてみたかったので、挑戦してみました。
大変長くなりました。閲覧いただきありがとうございました。