調査がしっかり終らないうちから行政批判が過熱してる中、記事にするかどうか迷ったのだけど・・・。
TBSニュースi より。
---------------------------------------------------------------------------------------------
車水没事故死、行政の対応に遺族怒り
今月16日、豪雨に襲われた栃木県で車が道路上で水没し、運転していた女性が死亡しました。この事故をめぐってはその後、警察や消防が通報を受けながら救出活動をしていなかったことがわかり、遺族は「助かる道があったのではないか」と、行政の対応に怒りをあらわにしています。
「『助けて、助けて』と、『キャー』と、あの悲鳴は一生忘れられません。『水が、水が・・・』、『キャー・・・』、その悲鳴がすごく長いんですよ。そして、最後に『お母さん、さよなら』と言って切りました。それが最後でした」(高橋さんの母・良子さん)
携帯電話に残る通話記録。時刻は「午後6時18分」。高橋博子さん(45)は、息子を迎えに行く途中で事故にあいました。
今月16日、鹿沼市の市道で大雨の影響で車が水没し、派遣社員の高橋博子さんが死亡しました。栃木県警や市の消防本部に、「橋の下で軽乗用車が流されている」との目撃情報が寄せられ、警察には高橋さん本人が通報していましたが、こうした情報を別の水没事故と勘違いして、警察も消防も出動していませんでした。
「謝ってもらったところで娘が戻ってくるわけじゃありませんしね、謝ってもらっても意味はないです」(高橋さんの母・良子さん)
「警察も消防もですけど、鹿沼市自体が管理体制が悪いんじゃないかと思います」(高橋さんの息子・雅人さん)
また、道路を管理する鹿沼市では事故発生のおよそ45分前に、道路が冠水したことを把握。車両が進入・水没しないように、委託業者にバリケードを設置するよう要請していましたが、想定以上の雨だったために、現場に保管していたバリケード自体が水没。道路を封鎖することができませんでした。
「高橋さんの車はここで浮いていた。ここら辺ぐらいまでは水位があったかもわからないんですけど」(バリケードを設置しようとした業者)
通報に正しく対応していたら、高橋さんの命は救えたのではないか・・・。バリケードが設置できていたら、車は水没せずに済んだのではないか・・・。
もともと「危険」といわれていた場所での事故。行政・鹿沼市に強い憤りを感じているという高橋さんの遺族ですが、26日開かれる市側の会見を見て、今後の対応を決めるとしています。(25日17:09)
---------------------------------------------------------------------------------------------
市の会見はどうなるんでしょうか?
行政の体制に問題がなかったとは言えず、遺族の怒りもごもっともです。
そこの市がどのようにしていたかわかりませんが、45分前に冠水したことを把握していたなら、通常バリケードを設置するしない以前に防災放送を流すものだと思うんですよね。
さて、実際はどうだったんでしょう?
それから、ここはバリケード設置準備してあるような危険がある道路だったわけです。
そのことを、地域住民はどのようにして知ることが出来る状況だったのか。
以前、あたし自身がこんな体験をしました。
知人の車に乗って山道を進んでいたときのこと。
雨が降っていて、よく山崩れが起きる道にも関わらず、その知人は音楽をガンガンかけて走ってました。
その地域は防災放送がしっかり流れる地域だったので、音楽を止めるように言ったのですが、知人は「いつも大丈夫だから」とそのままその道路を通行しました。
で目的地についてからその後小さな山崩れが発生したことを知ったのです。
ちゃんと防災放送は流れたとのことでした。
今回どのような状況で亡くなった方がどのような判断をされたのかは全くわかりません。
でも、災害や事故で行政が批判されるとき、しばしば、偏った責任追及がなされているように感じることが少なくないです。
今回の報道で、「お役所は市民の安全を守る義務がある」っていうコメントをしている人がいました。
確かにその通りなんだけど、行政が担っている範囲はとても幅が広く、個人に完璧に合致するような体制は作り出せません。それは実現不可能な期待です。
行政が実施している体制は、個人が自分に合わせて利用するものなのではないでしょうか。
個人の命を他人に任せきってしまうような風潮に危機感すら感じます。
こうした中で、怒りを感じながらも「会見の様子を見る」という冷静さを保っている遺族の方は素晴らしいなと思いました。