闇の復活祭Samhainまで、あと27日。
魔性の者が辿り着いたのは山奥の村。村の子供に成り済まして生きた。唯一つ違ったのは、や〜い鬼っ子!と虐められたこと。山羊の角が生えていた訳ではない。虐められた顔が鬼の形相だったのだと。
ある晩、魔性の少年は呪詛に掛かった夢をみた。翌朝、村中の子どもたちの頭髪から角の様な物が。角が生えていないのは魔性の少年だけだった。
10月31日の黄泉がえりまで、またひとつ蝋燭の炎が消えた。