A'sW3-5 話がしたい
ユーカリからの返信は、徹がメッセージを送った翌日の午後9時に届いていた。
「徹、まだ心の整理はついてないよ…(ノ_-。)
今はね、まだ何も言えないの。仕事を辞めちゃったのは確か。でもナントカ生きてます。
今はインターネットって便利なモノがあるから、競馬の勉強はおもにネットでしてます。
とにかく…まだ逢えない。でも徹とは、こういう形でも話がしたい。別の話しようよ」
徹は茜のことを「つくづく嘘の下手な人だなぁ」と呆れ笑った。
有料競馬サイトに登録したことを、インターネットで勉強していると表現するあたりが、茜らしい。
それ以外の情報は、ゆかりが派遣切りにあったコト以外に何も知らないから、逃げるしかない。
茜は「話がしたい」と言っている。徹はPCの前で呟いた。
「話がしたいというなら話しましょうよ。でも『こういう形』ではなくて」
徹は夜が明けたら、強硬手段に出ることにした。