A'sW2-37 衝撃
給料日だった徹は、帰り道に銀行のATMで現金を引き下ろしている最中、携帯電話が鳴った。SNSにメッセージが届いた旨のメールだった。早速SNSでメッセージを開くと、発信者は「ユーカリ」だった。徹は刮目した。だが、内容はさらに衝撃的なモノだった。
「ナナガイキさん、こんばんわ。ユーカリです。
いきなりだけど、ナナガイキさんって、瀬田徹さんですよね?
徹、5か月近く、連絡を取っていなくて、ごめんなさい。
姿を消して、本当にごめんなさい。
なんて言ったらいいのか…
ユーカリってニックネームで気づいたかも知れないけど、ゆかりです。間野ゆかりです。
まだ事情があって、この5か月のことは話せないけど…
本当になんて言ったらいいのか……
突然消えて、また突然現れて、徹は気持の整理がつかないと思うけど…
メッセージ作ってる私が、文章纏まらなくなっちゃった。
また、連絡します」
徹はATMの前で、携帯電話を歩道に落とした。しかし、しばらく携帯電話を拾い上げることもできなかった。
「俺が言いたいよ、なんて言ったらいいのか…」
2人目の間野ゆかり、出現。徹は何が何だか、分からなくなった。
徹は帰宅し、シャワーを浴びた後、返信はおろか、PCを観ることもなく、寝床についた。
だが、しばらく寝付くことができなかった。