ひとり淋しく寝る夜に
台風の影響か夜半から降り出した雨が
淋しさを更に助長し
早く眠りたくても
闇夜の中から淋しさの塊が
忍び足でやってくる。
こんな時好きだったあの娘(こ)が居てくれれば
優しく話しかけてくれたあの娘が居てくれれば
陽気なあの娘が居てくれればと
ないものねだりをしても虚しくなるだけ。
みんな遠くへ去って行ってしまった。
殺風景で狭いこの部屋がこんな時
矢鱈に広々と感じる。
ひとりは嫌だと泣き叫んだところで
誰も来てくれはしない。
同情なんてまっぴらだ。
薬に助けられ昨夜もどうにか
これ以上淋しい思いをしなくて済んだ。
淋しさに好かれる運命(さだめ)なのだろう。
ひとり上手 ~ 中島みゆき
クイズ
次の漢字を読みなさい。
1. 煙管 2. 只管