ニートの僕が子育てをしたら 第1章(11)前編 | ニートの僕が子育てをしたら

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皆さん!こんにちは。
黄金龍星です。

お休みの日ですが、いかがお過ごしですか。

さて、今日のお話はマイヅル先生の講座の二回目です。
最初の授業で刺激を受けた隆。

今度の授業では何を感じるのでしょうね。

それでは本編をご覧下さい。

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ニートの僕が子育てをしたら 第1章 11話

本能が脅かされる(前編)

(10話を読む)

今日は、マイヅル先生の二回目の講義の日だ。

前回の講義のテーマ「恐怖」について、あれから僕なりに考察してみた。

僕の中に巣くう恐怖

僕が何に恐怖を感じて、日々何に怯えていたのかをこの数日間突き詰めることによって、
色々とわかることがあった。

僕はこれまで恐怖から目を背けていた。
だからいつまでもその恐怖の中の闇から抜け出ることができなかった。

僕は岬をベビーカーに載せて、「エデュケーション・プログラムセンター」に向かった。


受付で出席の手続きと講座の受講料金を支払い、岬を託児所に預けてマイヅル先生の講座がある教室に向かった。


「よし、今日は先生の近くの席に座ろう」


一回目の講義に刺激を受けた僕は積極的に、今日の講座を自分の糧にしょうと考えていた。講義開始のチャイムが鳴り、マイヅル先生が教壇に立った。

「みなさん、こんにちは。前回の講義での皆様の活発な意見に私も大いに刺激を受けました。今日も素晴しい授業にしましょうね」

今日も多くの人達が、このマイヅル先生の講座に参加している。

「では、前回の講義のテーマ「恐怖」について、皆さんと考えてみました。前回は人には様々な恐怖があることがわかりましたね。また恐怖について議論を進めて行く内に、虐待から結婚制度の見直しなど社会問題についても触れましたね。」

言い終わると・・・マイヅル先生は受講生を見渡し、

「では、一番前に座っている爽やかなあなたは何に恐怖を感じたことがありますか?」

と僕を指名した。

他の受講生が、僕に注目している。
僕は思わず立ちすくんで、固まってしまいそうになったが、勇気を出して立ち上がった。

「あ、、、はい。僕も先生の講義を受講して色々なことを考えてみました。少し長くなりますけど、その考えたことをお話しても宜しいでしょうか?」

とマイヅル先生に尋ねると、

「良いですよ。ぜひ聞かせて頂きたいですね。皆さんも宜しいですか?」

との呼びかけに他の受講生達も静かにうなずいた。

僕は教室の中の張り詰めた空気に緊張しながら、

「実は僕の現実世界の姿はニートです。十五歳の時から、ずっと家に引きこもっています。引きこもった原因はイジメられたことが原因でした」

マイヅル先生は僕の話にうなづきながら、

「どうぞ。続けてください。」

と優しく僕のことを後押ししてくれた。

「はい。すいません。僕は前回、先生の講座を受講して自分なりに恐怖というものについて一生懸命考えました。その中で気がついたことは、僕はイジメられた時に抱えた恐怖に長い間縛られて生きてきたという事実です。僕の中の恐怖が生じたのは、親友に裏切られたことや暴力によるものが原因でした。誰にも頼ることができない中で感じる孤独感や明日が見えない絶望感に僕の心はズタズタにされました。その時のことを思い出すと、今でも気持ちが塞ぎ込んでしまいます。」

僕は勇気を出して、自分の中にある負の歴史を多くの人の前で告白した。
マイヅル先生はそんな僕の話に、

「大変な経験をされたのですね。それはそれは本当に心を痛める出来事だったと思います。では、あなたはその恐怖をしっかりと見つめた後に何を感じましたか?」

と問い掛けてきた。
僕は心を落ち着かせながら、

「はい。よくよく考えてみると、あることに気づきました。」

話すことに夢中になった僕はそのまま話を続けた。

「僕の恐怖の元は先程にも話したようにイジメです。でも、これが今の僕にとっては、すでに恐怖ではないことに気づいたのです。僕をイジメていた人達は僕の今の現実の生活にはまったく関係がありません。毎日の生活の中でこの人達に会うこともありません。つまり今の僕の中にある恐怖は今の生活で抱える必要のない恐怖だということに気づきました。」

マイヅル先生は僕の話に何かを感じたのか、

「確かに。あなたの言うとおりですね。あなたに恐怖を与えた人達があなたの目の前に存在しなければ、もうあなたはその方たちから受けた恐怖に直面することはありませんね。つまり、あなたの今の人生に於いてその恐怖はすでに存在しない恐怖なのかもしれません。彼の話に何か感じるものがある方はご意見をどうぞ」


と他の受講生に意見を求めた。
すると後方からおとなしそうな女性が手を挙げた。

(後編へつづく)


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