今回ご紹介いたしますのは、にじさんじ所属ライバー、ジョー・力一さんが、自身のYouTubeチャンネルで切り抜き動画をアップし始めた理由についての動画です。

切り抜き動画は、長時間の動画を配信者のファンなどが再編集して、約10分程度の短い動画に仕上げたものを指します。


通常、ライブ配信やアーカイブ動画は数時間にわたるものが一般的です。

未知の配信者の動画をちょっとだけ見てみたい場合、長時間の動画をいきなり視聴するのは心理的なハードルが高くなりがちです。
 

 



切り抜き動画は、このような心理的なハードルを下げ、配信者の知名度を上げるために効果的です。

配信者の魅力や面白い瞬間を凝縮して紹介することで、視聴者が手軽に動画を楽しむことができ、配信者のファン層を拡大する一助となります。


切り抜き動画は、ライブ配信中の特に面白いやり取りや興味深い話題などを抜き出し、テロップをつけて面白さを強調します。

これにより、配信者の魅力がより一層引き立ち、その配信者をよく知らない初見の視聴者にとっては興味を持つ足掛かりとなります。





通常、Vtuberの切り抜き動画は、ファンが自分の好きなVtuberをより多くの人に知ってもらうために制作されます。

ただし、切り抜き動画を作成する際には、配信者の許可が必要であり、アップロードした際の収益の取り分に関する契約も存在します。


切り抜き動画のスタンスは配信者によって異なり、一部の配信者は作成・アップロードを許可している一方で、一部は許可していない場合もあります。

配信者が切り抜き動画の作成を許可していない場合、勝手に切り抜き動画を作成・アップロードすることは著作権違反となります。

 



にじさんじの切り抜き動画の作成に関するルールは、ANYCOLOR二次創作ガイドラインの第5条に詳細に記載されています。

このガイドラインによれば、ライバーの言動や配信内容に対して誤解を生じさせるような行為、誤情報や虚偽情報の流布に繋がる行為が禁止されています。


また、ANYCOLOR株式会社またはライバーの名誉や信用の毀損に繋がる行為も禁止されています。

切り抜き動画の内容が、ANYCOLOR株式会社またはライバーを貶める可能性があることを認識したうえでの、悪意のある切り抜き動画の制作・投稿などは禁止されています。





切り抜き動画のサムネイルにおいて、ライバーの言動や配信内容の本意とは異なる内容や、刺激的な要素を含む文字や画像の使用も制限されています。

これらの制約に触れない限りは、ANYCOLOR株式会社は切り抜き動画の作成・アップロードを認めています。


ですので、Youtubeなどに存在する第三者が作ったにじさんじの切り抜き動画は、権利者に許可されている物であり著作権違反ではありません。

企業側にとっては、切り抜き動画は無料で広告をしてくれているようなものなので、非常にありがたい存在なのかもしれません。


一方、ジョー・力一さんは自ら切り抜き動画を制作し、それを公式チャンネルにアップロードすることを発表しました。

きっかけはファンからの、「力一さんの切り抜き動画をずっと見ている」といった意見がネット上でよく見られた事です。


力一さんは、第三者が制作した動画に視聴者が集まり、自分のチャンネルに視聴者が集まらないのでは、トータルで損ではないかと考えました。

そこで、自分の公式チャンネルでも切り抜き動画をアップロードすることにしたそうです。





私は普段Vtuberの動画などをブログで紹介していますが、歌動画や短い動画が公式チャンネルで出されている場合はいいのですが、

ファンの方が作った切り抜き動画を紹介すると、配信者本人の所に人が行かないで終わってしまうのではと思う事があります。


配信者本人が、ブログで紹介しやすい短い動画を上げてくれるなら、それに越したことはないし、ありがたいと思います。

ただ、短い動画を作るのにもかなり時間がかかるみたいなので、「Vtuber全員自分の切り抜き動画作ってよ」とは言えないです。


ぽんぽこさんの一日のスケジュールを紹介する動画では、一本の動画を作るのに編集時間が5時間かかるとの事でした。

また、切り抜き師の方がネット上で、一本の切り抜き動画を作るだけでも一日潰れるし、視聴者は増えたけど大変だからもうやめると書いていました。


ライブ配信と切り抜き動画の作成、短い単発動画の作成など、どれが一番負担が無いとか、メリットとデメリットなど、考え方は人によって違うと思うので、

一番負担の少ない形で活動していただきたいと思います。