今回ご紹介いたしますのは、月ノ美兎さんがサムネ画像を作る方法を教えてくれる動画です。

冒頭では、「皆さんはYouTubeに動画を上げたことはあるかな?」と怖い顔をされて、「うん、あるね」と勝手に決められました。


私自身はYouTubeやニコニコ動画に動画をアップロードしたことはありません。

しかし、こういった何かを作る系の動画は大好きで、実際に自分で作ることはなくても見るのが好きです。
 

 



YouTubeに動画を上げる際には、人の目を引くサムネイルを作ることが課題にとなるそうです。一つ目のポイントとして、右下に気をつけろとアドバイスがあります。

YouTubeのサムネイルは右下に動画の長さを表す時間が表示されるため、右下に文字を入れていると時間表示と重なって見えなくなってしまいます。


重要な情報は右下に入れない方が良く、右下は基本的に隠れるものとしてサムネイルを作る方が良いと言う事です。

二つ目のポイントは、おしゃれなデザインがいいデザインなわけではないと指摘されています。





おしゃれなサムネイルもコンセプトによってはいいけれど、目立つかどうかで言うとおしゃれなだけでは人の目を引く事は出来ません。

色は赤やオレンジとかの暖色系が目立つそうです。文字は一定の太さじゃないと見えないし、モチーフはとにかく大きく入れたほうがいいようです


デザイン的にはあまり良くないと思っても、小さいサムネイル画像になって他のサムネイルと並べられることを考えると、このようなサムネの方が目立ちます。

三つ目のポイントは、サムネに入れるものが無いときは、とにかく可愛くすると言う事です。これは月ノ美兎さんが自分の中でのルールとして決めているそうです。


ゲーム実況などのサムネは、入れるべきものがはっきり決まっていますが、雑談配信などはテーマが決まっていないことがあり、サムネに入れるモチーフが定まりません。

そういった場合は、自分の顔をとにかく可愛くすることを第一目標としてサムネを作るそうです。


Vtuberが視聴者を引きつけるためには本人の魅力をアピールすることも必要ですので、可愛いサムネを作ることは好感度を上げる良い手段になりますね。

読み上げソフトとキャラ立ち絵で動画制作している人も、サムネのネタに困った時にはとにかく可愛いサムネを作ることを目指すといいかもしれません。





実践編では、月ノ美兎さんが無料のお絵かきソフトであるMediBang Paint(メディバンペイント)で、実際にサムネ画像を作る様子を見せてくれます。

まず、背景にグラデーションや水玉模様を入れて、月ノさんの立ち絵の周りを透過して背景と組み合わせています。


透過した際に輪郭線が一緒に消えてしまうことがあるため、気になる場合は線を追加するそうです。

そして、ポーズをつけるために、2Dの立ち絵に3Dのピースした手を組み合わせて、明度をいじって色を合わせています。


3Dの手には輪郭線がないため、手の輪郭線を追加する作業を行います。また、顔の表情は手描きで、立ち絵では表現しきれない表情を上から描き足します。

さらに、目の中に光を入れる作業を行います。この際には、ソフトに元から用意されているキラキラのブラシを利用して、光の効果を描き込みます。


もう片方の手にはペンを持たせる作業も行います。イラスト素材サイト「いらすとや」で探したペンの絵を合成し、

制服の色と被ってしまうので、色調補正を行って調整します。これによって、手に持ったペンがより自然に絵に馴染むようになります。





次に、文字を入れる作業です。最初に入れる文字を決め、適切な配置を考え、文字の色を赤色のグラデーションにします。

さらに、白で太めの境界線をつけて、その外側には文字の赤色と同系色の影をつけ加えます。


次に、周りにキラキラをちりばめ、サムネになった際の印象を確認するために画像を小さくしながら作業します。

この過程で背景の水玉が目立たなかったので、白い効果線に変更しました。


全体の作業時間は34分でした。私はサムネ画像を作るのにかかる時間についての基準はわからないのですが、画像を一枚作るのに作業スピードが速くてすごいと思いました。

配信活動をする人は、サムネ画像も作らないといけないし、そればっかりに時間をかけるわけにもいかないしで、様々な能力と作業スピードが要求されるのですね。


私は昔、Vtuberについてよく知らなかった頃、企業勢の人は配信に必要な様々なものを会社に用意してもらえるんだと思っていました。

例えばサムネなら、希望を伝えたら会社のデザイナーが作ってくれると思っていたのです。でも自分で作っていたんですね。尊敬しかありません。