来栖夏芽(くるす なつめ)さんは、にじさんじ所属のバーチャルライバーであり、同時に小説家でもあります。

2019年12月26日にデビューし、同年の12月29日に初の配信を行いました。 キャラクターデザインはUNIさんが担当しています。


同期としてデビューしたライバーは、ましろさんと奈羅花さんです。来栖夏芽さんは、にじさんじの音楽配信「にじロック」を見て、にじさんじに入ろうと決めました。

来栖さんの愛称はなちゅめです。誕生日は9月7日、身長は163cm、血液型はAB型です。家族には妹がいます。音楽が好きで、ギターも弾くことがあります。





音楽とヒツジを愛し、ノリが軽く人懐っこい性格を持っています。彼女は様々な創作活動を趣味とし、動画日記「なつめぇ絵日記」も投稿しています。

来栖さんの配信スタイルは多彩で、主に雑談とゲーム配信を行っています。お絵かき配信、歌枠、ASMRなども提供し、ゲームの中で雑談も交えます。


お絵かき配信では他のライバーや自身のファンアートを制作します。さらに、実家から配信していた時期にはギターの練習も行っていました。

ソロ配信は通常ゲリラ的に行われ、配信開始の約1時間前にツイッターで告知されます。配信の長さはおおよそ1時間半から3時間程度になることが多いです。





配信の時間帯は、過去には「朝活」として朝の6時から9時ごろに行われていました。実家に戻った時期は夜の20時から22時、また深夜から配信を行うこともありました。

最近はコラボ配信が増えたため、夕方から夜にかけての時間帯がメインとなっています。


一時期は住環境の都合から、ささやき声での配信が多かったのですが、

スタジオを借りて配信するときや、自分の好きなことについて話すときには、普段とは異なりハイテンションになることがあるようです。
 

 



来栖さんの性格について、デビュー当初は「クールでありながら抜けている」という印象が強く、クールでポンコツの意味で「クーポン夏芽」と呼ばれる事もありました。

同期の奈羅花さんからは「ポンコツなところはポンコツだけど優秀なところは凄く優秀」と評されています。口調は比較的柔らかく、関西訛りが混ざることもあります。


来栖夏芽さんは配信中に罰ゲームを好む傾向があり、時々ゲーム配信で「○○できなかったら罰ゲーム」というスタイルの配信を行います。

衣装が現在のものに変わってからは、クールな雰囲気よりも「物腰やわらかなお姉さん」的な印象が強くなり、にじさんじの清楚な枠として認識されることもあります。





来栖夏芽さんは配信開始時に「こーん、にーち、わー!」や「こーん、ばーん、わー!」と元気な言葉で出迎え、配信終了時に「おつなつー!」と挨拶します。

一人称は通常は「わたし」ですが、時折「わたしくし」や「ぼく」と切り替えます。


理解時には「なーほーね(なるほどね)」や「いいよぉ」「いいですよぉ」といった言葉を使い、相手や状況に合わせてアクセントが変わります。

丁寧な呼びかけで、対戦相手を「〇〇さん」や「〇〇氏」と呼びます。英語を使うこともあり、リアクション時に「Oops」と発音します。
 

 



来栖夏芽さんは「はじめる前から諦めないでこう、一歩踏み出したら世界変わるんやな、って思いました!」や「推しは推せるときに推せ」と前向きな言葉を残しています。

また、2021年の誕生日後夜祭配信では、「迷子になっても道は道だから大丈夫。」というポジティブなメッセージを伝えました。


来栖さんは自身のライフハックとして、「やらかした瞬間」や「失敗」を「人間」と呼び、前向きに考える方法を提案しています。

彼女はコミュニケーションの大切さを重要視しており、「コミュニケーションは受け手が全て」と力説しています。





来栖夏芽さんは、配信中は「勘違いされないような言葉選び」をするように気を付けています。

しかし、暴言を避けるように約束していたにもかかわらず、一度その約束を破り「おf**kですわーっ!」と発言したこともありました。
 

 



来栖さんの妹について配信内で言及があり、妹はハイスペックな性格と能力を持っていて、体格は小柄です。

来栖さんは妹を溺愛しており、妹は来栖さんの言葉遣いを注意する事があります。


来栖夏芽さんは、デビュー当初は同期以外とのコラボが少なく「鎖国」と呼ばれていました。しかし、その後はコラボに積極的になりました。

来栖さんは、ASMR配信では穏やかな声で視聴者を癒し、雑談配信ではリスナーを笑わせるひょうきんな一面も持っています。
 

 



彼女はダジャレが好きで頻繁に言いますが、リスナーからは理解されないことがあり、コメント欄で「はぁ?」と反応されることもあります。

来栖さんは5ch(旧2ch)の安価スレ文化が好きで、コメントを拾って配信内での決定事項に採用することがあります。





来栖夏芽さんは本が好きで、読書を楽しんでおり、ハードカバーの装丁にこだわりがあります。

20歳になった後、お酒を楽しむようになり、時折飲酒しながらの配信を行います。無印良品が大好きで、配信内で宣伝していることがあります。


アクションゲームは苦手ですが、「マインクラフト」を積極的にプレイしています。「マイクラ」は、他ライバーとの素敵な交流のきっかけとなり、

また、カードゲームやパズルゲームで高いプレイ能力を披露し、特に「Magic: The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)」への情熱が伝わっています。
 

 



来栖夏芽さんは、マジック:ザ・ギャザリング アリーナで葛葉さんや社築さんと共に戦い、プロプレイヤーである行弘賢さんから勝利を収めました。

来栖さんの理解とスキルは非常に高く、ルールをリスナーに教えるだけでなく、にじさんじ内のカードゲーム愛好者から尊敬を受けています。


来栖夏芽さんは絵を描くことが得意で、お絵描きの生放送では即興で魅力的なイラストを制作します。

にじさんじの公式BOOTHで、同期二人とのユニット「まななつ」のオリジナルグッズのデザインとイラストを手がけ、さまざまなアイテムを販売しました。





来栖夏芽さんはYouTubeチャンネルのメンバー向けに、独自のスタンプやカスタムスタンプを作成しており、短編動画「なつめぇ絵日記」も作成しています。

彼女の美的センスと絵の才能はリスナーから高い評価を受け、LINEスタンプとしても展開されました。


来栖さんには文才もあり、リスナー、ライバー、出版社との協力で、ライトノベル作家としてのデビューを果たしました。

このデビューのきっかけは、天宮こころさんが提案した「マインクラフト」内での企画、「にじ文豪になろう!」でした。

 

 

 


2020年の秋、マイクラで図書館を建設したことが始まりで、他のメンバーに物語を書いてもらうアイデアが生まれました。

天宮こころさんは、マイクラ内で何人かのメンバーの家に本と羽根ペンを置いて、物語を書いてもらうプロジェクトを始めました。


企画には、にじさんじの23人のメンバーが参加し、ホラーやコメディ、日記、BL小説などさまざまな内容の作品が寄贈図書として揃いました。

多くのライバーが寄贈図書を読む配信を行い、ファンにとって思い出深い企画となりました。





来栖夏芽さんは2020年11月に寄贈本企画に参加し、「吾輩はネコである」と「バナナの皮で滑ったら異世界に来た件」を執筆しました。その内容は興味深いものでした。

来栖さんは執筆を始める際、リスナーにお題をコメントで募り、選ばれたテーマは「わんにゃんペット大集合」でした。


その後、テーマに基づいて短編小説を執筆する際に「三題噺形式」を採用し、新たにお題を集めて執筆を開始しました。

執筆には2時間以上かかり、配信中に完成しなかったものの、翌日のマイクラ配信で「三題噺形式」の短編小説ともう一つの短編を披露しました。





来栖さんの小説は高いクオリティを持ち、その評判はリスナーやライバー間で広まり、KADOKAWA MF文庫Jの編集部員にも知れ渡りました。

編集部員は彼女に連絡をし、その後の展開が始まりました。


編集部員は、彼女の作品に魅力を感じた理由として「メリハリのある構成」「小説として読みやすい筆致と破綻の無い文章」

「繋がりの無い3つのお題を物語に上手く結びつける柔軟性と発想」「読み手の感情を揺さぶる展開とドラマ」の4点を挙げました。





来栖夏芽さんは小説の執筆と配信活動を並行して行い、2022年2月25日に小説のデビュー作を出版しました。

デビュー作のタイトルは「人外教室の人間嫌い教師 ヒトマ先生、私たちに人間を教えてくれますか……?」で、イラストは泉彩さんが担当しました。


寄贈本企画により小説家デビューが実現し、主催者である天宮こころさんも感激しました。「三題噺形式」による執筆方法は「人外教室」の執筆にも採用されました。

お題は他のライバーから提供され、デビューのことは事前に伝えずにお題を出してもらい、その後使用許可を得たそうです。





デビュー作の発売前にはファン向けの特典イラストの内容を決めるための配信が行われ、にじさんじユニット歌謡祭で告知映像も流れました。

また、作品の発売を祝うためのイベントが2月23日から3月15日まで行われ、ファンや関係者との交流が盛り上がりました。


また、来栖さんの3Dお披露目配信内で、「人外教室」のコミカライズが発表されました。

「人外教室」第2巻は、次にくるライトノベル大賞2022の単行本部門で7位に入賞し、3月25日にコミックス1巻が発売され、小説刊行1周年を祝いました。