今回ご紹介する動画は、2026年3月20日に行われた、にじさんじ所属ライバーのルンルンさんによる3Dモデルお披露目配信からの公式切り抜きです。るんちょまさんのオリジナル楽曲「新天体 -Clock mercy ver.-」を、ステージ上で披露する様子を収めています。るんちょまさん自体が空から落ちてきた謎の生き物ということなのですが、宇宙を感じさせる曲名と浮遊感のある音楽がそのイメージにとてもよく合っています。
この曲のテーマは、生きづらさと自己肯定の話です。これは本当にすべての人が一度は向き合う問題なんじゃないかと思います。常に順調で生きづらいなんて考えたこともないという人がいたとしたら、正直あまり信用できないかもしれないです。周りとテンポが合わない、社会の枠にうまく収まれない、そういう感覚は誰もが多かれ少なかれ持っているものではないでしょうか。そういう人たちの代わりに、そっと声を上げているように聞こえました。
歌詞の中で特に好きなのは、孤独をポジティブなものとして捉え直すくだりです。この曲では孤独を弱さではなく、独自のあり方として肯定しています。もうひとつ、この曲の核心だと思うのが新しい場所に移ることを肯定するところです。ここがダメなら新天体へ、丸い星だから逃げたことにはならないという歌詞は、今いる場所が苦しい人たちへ、新天地に向かうように背中を押しているようです。合わない場所に留まり続けることが正解ではないと、わかっているのですね。
るんちょまさんはまだ若いのに、どうしてこんなに、さんざん傷ついて挫折した後に、立ち上がって歩き直したような歌詞が書けるのだろうと不思議に思いました。若いというのは感性の話で、謎の生き物ですから実際には何百歳とか何千歳かもしれないですが。繊細な感性を持ちながら、人も社会も否定しない優しさと、苦しい場所から離れようとする人の背中を押せる心の広さがあります。小さな体の中に豊富な語彙と人への優しさとクリエイターとしての才能と、まだわからない未知の何かが詰まっていて、とても不思議で魅力的な存在ですね。
