り ん ご
冷蔵庫の奥で忘れられたりんご。
後はしなびて朽ちていくばかり…
もう本来の価値なんてない。
気が付かれたときにはゴミ箱行き。
色鮮やかに艶やかに光り
おいしそうな香りを漂わせていたのはいつのこと?
いびつに歪んで、怪しい匂いを漂わせている。
もうおいしそうな部分なんてひとつもない。
だけどまだそこにある。
チラっと冷蔵庫を覗く。まだ大丈夫そうかも…!?
そう…そう思ってとっておいたのだ。
本来、ものすごく好きというわけでもないから、
そのうち食べようとおもって時々確認していたものの
食欲をそそることもなかったので忘れてしまったのだ。
そうしているうちにどんどん腐った。
腐れば腐るほど、どうでもよくなる。
もう片付ける事さえ面倒だと…。
