
速度でレシプロ戦闘機に劣った米国初のジェット戦闘機P-59
■Lockheed F-80 Shooting Star
この間は、ついぞとりあげたことのなかったのがアーリージェットの話題ですが、朝鮮戦争絡みで前回MiG-15とF-86Fとをとりあげましたから、F-80などにもふれておきましょう。ドイツの架空機をとりあげながら、実在の機体をとりあげてこなかったのも不公平ですし。
ロッキードF-80 シューティングスターは、第2次大戦中の1944年に初飛行したまごうことなきアーリージェットであり、しかも朝鮮戦争時にはMiG機とジェット機同士の空中戦を演じた米軍の戦闘機です。
胴体中央にエンジンを置き、機首横のエア・インテークから空気を取り入れ、機体後尾から排気するなど、後のジェット戦闘機の基本型を確立しながら、翼は直線翼というすでに後退翼をもったMiG-15の登場で時代遅れの機体となったF-80は、とてもMiG-15に立ち打ちできなかったようです。
Wikipediaによれば「意外にも11月8日の最初の交戦ではMiG-15がオーバーシュートしたためF-80が勝利している」とのことです。
冒頭の画像が、FlightGearにあるF-80Cのスクリーンショットです。MiG-15もそうでしたが、この時代の外部燃料タンク(増槽)の装着はパイロンがなかったのか、翼に直付けされた感が風変わりな印象を与えます。
ジェット機といえば後退翼のイメージしかなかった子供の頃、古いカット集に載ったF-80似のロッキードF-94の絵をみて、これって何と驚き、子供心になぜ最新鋭の格好よい飛行機が描かれないのかと、不思議に思ったことを思い出します。
今の最新鋭のステルス機も、いつかステルス性能が気休め程度にしかならない日が来ることがあれば、このずんぐり角ばった体型は何(なんてトゲのある言い方)と言われるようになるのでしょうか。
FlightGearの機体では、MiG-15でも感じたことですが、アーリージェットだからか操縦の反応性が少々鈍く、テイクオフも多少とももっさりした感じがします。
■Grumman F9F Panther

同じ頃、朝鮮戦争でMiG機と戦った機体には、1947年初飛行のグラマンF9Fパンサーがあります。やはり直線翼でハンデは否めませんが、それでもMiG機を撃墜しています。
後継のクーガーは後退翼となり、性能でパンサーを凌いだとか。
FlightGarの機体では、米海軍初の艦上ジェット戦闘機ということで、折りたたみ翼が再現されています。
■Bell P-59 Airacomet

戦時中に初飛行した米軍ジェット機は、F-80だけではありません。イギリスからの技術協力受けるなどして1942年には、ベル・エアクラフト社のP-59エアラコメットが米国初のジェット戦闘機として誕生しています。以前に紹介済。
Wikipediaによれば、運動性能が低く、速度もレシプロ戦闘機に劣るものであったため、30機が造られたのみ、だとか。
アーリージェットはまだいくつもありますが、FlightGearにある機体でまだとりあげていないものは、残り少なくなってきました。


