Raspberry Pi 5を買っちゃいました | virt_flyのブログ

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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑早速キーボードやディスプレイ、カードリーダーなどをセットし、Raspberry Pi 5を試してみる

 

Raspberry Pi 5でFlightGear

 

Raspberry Pi 5をとうとう購入しました。RAMが8GBのものです。いつもながら購入先はKSY。Switchsceienceより少々お安いので。

 

■電源ケーブルは5A対応が必要

 

↑購入したRaspberry Pi 5と対応電源アダプター

 

電源アダプターは、Raspberry Pi 5対応のものが必要ですが、公式のものが相変わらず国内販売されないため、使えそうかなと思われるもののなかから、Traskit製のものを購入しました。

 

Raspberry Pi 5ではじめて実装された電源スイッチは、一旦シャットダウンした後に再び電源をONするにはよいのですが、最初に電源アダプターを接続した段階で、すでに自動的に電源が入るようになっていてブートがはじまってしまいます。

 

それは嫌だと思って、Raspberry Pi 4で使っていたスイッチ付きの延長ケーブルをつないでみたのですが、Raspberry Pi 5は起動するもののディスプレイ画面には「この電源は5Aを供給できない」と表示されてしまいました。慣れるしかなさそうです。

 

■ファンの回転が変わるアクティブクーラー、スイッチが押せるケース

 

↑アクティブクーラー付きアクリルケースにRasberry Pi 5を収めたところ

 

Raspberry Pi 5は発熱対策が必須ということで、アクティブクーラー(ヒートシンク+冷却ファン)が付属するアクリルケースを購入することにしました。Aliexpressで購入することにしたので、遅れを予想して早目に注文したのですが、到着は一番最後。結局、その間はアクティブクーラー無しで試すことになりました。

 

冷却ファンからは4本のビニール線が出ているだけあって、ただのファンとは違い、処理の緩急によりファンの回転数が変化します。温度によりPWM制御されているようです。それにしても、ケースの底部はかなり熱くなっています。

 

アクリルケースの方は、従来使っていたのと似たタイプでサイズも同じと言っていいものですが、サイドにGPIOピン分に匹敵するスリットが空いており、場合によってはそこからジャンパ線を横に引き出して使えそうです。

 

マイクロSDカードの装着部分は、アクリルボードの切り欠きが大きく取られていて着脱がしやすいです。また、電源スイッチ部分には、青色のアクリルパーツが装着されていてこれを押すと中のスイッチボタンに当たりON、OFFができるようになっていて、他の製品に見られる穴の中にピンを挿し込んで押すというような面倒がないのもよいところです。

 

■物が手に入らぬ時代へ

 

Raspberry Pi 5になって、NVMe SSDが使えるようになったということなので、できればSSDとそれ用のHATがあるとよいのでしょうが…。使いこなせなければ高い買い物になるので逡巡していたところ、Aliexpressで目をつけていたSSDがあれよあれよと値上がり! 1900円台から2700円台に800円もアップ。1ドル161円超えの円安に便乗⁉

 

すでに2回実施された為替介入にもかかわらず円安は止まらず、資金的に可能な為替介入が後1回と知られてしまっていては、おいそれと打つ手のないこと想像に難くなく、悩ましいことでしょう。一時的でも円高を期待したいところですが、望み薄ですね。

 

それぞれに違う要因はあるものの、国内ではオレンジジュースが消え、サーモンがトロ並みに値上がりし、タコも買い負けでタコ焼きがイカ焼きに変わったり、インバウンドで主食のコメも品薄、値上がりだとか。Raspberry Pi 5用の公式電源アダプターがいつまでも国内販売されないのも、貧しい日本じゃ商売にならないからってことはないでしょうね。

 

物が手に入らない時代、高価な外国製品に憧れる時代に、再び日本はなりつつある気がします。 今でもユニークな商品と言えば外国製。日本製に見当たらないのは、探し方が悪いのでしょうか。

 

■USBメモリーからの起動

 

さて、SSDを買うかどうかの前に、USBメモリーからの起動を試しておくのがよさそうです。

 

旧いRaspberry Pi 4では、ブートローダーがUSBブートに対応しておらず、ブートローダーの書き換えが必要でしたが、その後はmicroSDに書き込むように、imagerを使いストレージにUSBメモリーを指定してOSを書き込むだけで、USB起動が可能になっています。

 

実際にOSとしてRaspberry Pi OSとUbuntuを、それぞれ前述のようにしてUSBメモリーに書き込んでみました。前者は、8GBのメモリーからブートできました。後者は、16GBのmicroSDからなら起動できるのに、16GBのUSBメモリーからは起動できませんでした。手持ちに32GBのUSBメモリーがなくて確かめられませんでしたが、64GBのUSBメモリーからはUbuntuを起動できました。

 

この調子なら、SSDの接続もうまくできそうな気がしてきます。

 

■FlightGearのインストール

 

USBブートができたので、これにフライトシミュレーターであるFlightGearをインストールして、本格的に遊べないものか確かめることしました。

 

↑Raspberry Pi OSにインストールしたFlightGear

 

Raspberry Pi OSでは、通常のアプリのインストールの仕方にならい、[設定]の[Add/Remove Software]から「FlightGear」と入力して検索し、表示された関連ファイルのすべてを選択の上[OK]をクリックするとダウンロード、インストールが実行されます。ストレージには16GBのUSBメモリーが必要でしたが、Aircraftやシーナリーのインストールにはさらにメモリー容量が必要なようです。なお、インストールされたFlightGearのバージョンは、2020.3.16でした

 

↑Raspberry Pi上のUbuntu最新版にインストールしたFlightGear

 

Ubuntu上にもインストールしましたが、Ubuntu SoftwareにとってかわったApp Centerには不慣れなためか、こちらでインストールしてみたFlightGearはうまく起動させることができませんでした。

 

調べるのが面倒で放棄。かわって、Synapticパッケージマネージャーを使ってインストールすることにしました。なお、Synapticパッケージマネージャー自体のインストールは、App Centerでは検索しても出てこないので、sudo apt-get install synapticを実行します。

 

USBメモリーは、先にUbuntuをインストールした64GB メモリーを使用。インストールされたFlightGearのバージョンは、2020.3.18でした

 

Raspberry Pi OSならびにUbuntuのそれぞれにインストールしたFlightGearとも、Anti-aliasingを「4x」以下にしないと起動できません。また、RendaringでRembrandtを選択した場合は、なぜか空以外は陸も海も、機体もまったく表示されませんでした。

 

↑Raspberry Pi上のFlightGearで飛ばす航空機は、レスポンスが悪く操縦がが難しい

 

以前、Raspberry Pi 4にFlightGearをインストールしてみた際には、ライトやツリーの表示が異常だったのを思えば描画はマシになったとは言えますが、何よりもレスポンスが悪く機体のコントロールがかなり難しくて、悲しいかなとても遊べるレベルにはないと言うのが実際です。

 

■SSDは使う意味があるかどうか

 

処理速度は速くなったようですし動画再生もスムースですが、特にUbuntuが重くWEB閲覧などでしばしば待たされることがあります。Raspberry Pi 5を通常使いのパソコンと取り替えられるかと言われれば、個人的にはまだ辛いというのが実感です。

 

SSDの件は、装着したからといってRaspberry Piが劇的に改善されるとも思えません。何か目的がない限り、自身にとっては今のところ無用の長物、購入は無駄遣いです。