こどもパソコンIchigoJam(1)ー自分でつくって学べるコンピューター | virt_flyのブログ

virt_flyのブログ

フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑サードパーティー製のフルキットでこしらえたIchigoJam。マイコンに工作しやすい大きなLPC1114FN28が使われているのでこれを選びました。圧電ブザーは使わず、ICソケットとアクリルケースは別途購入。

「イチゴジャム」という可愛げなパソコン

「イチゴジャム(IchigoJam)」という可愛げなパソコンを知りました。

 

パソコンというより、マイコン(古い!今はシングルボードパソコンか?)というのがふさわしそうですが、プログラミング言語のBASICプログラムを走らせることができるプログラミング専用こどもパソコンなんだそうです。大きさは手のひらにのる小ささ。テレビとキーボードをつなげば、すぐ使えます。しかも、その自作キットの値段はなんと1500円(プラス税)。

※詳しくはこちら https://ichigojam.net/index.html IchigoJamは株式会社jig.jpの登録商標です。

 

まだOSがなくBASICで動いていた黎明期のれっきとしたパソコンが、20万円ほどでしたからおどろくほど安くなったといえます(画面表示などでは、IchigoJamのほうが劣ります)。

 

パソコンが高額な時代、欲しくてならないパソコンを50万円近く支払って手に入れるまでは、長らく8ビットパソコンで我慢し、涙ぐましいことにアッセンブラーでプログラムをマシン語に変換してみたり、パーツからハンダごてを握ってマイコンを自作するなどして気を紛らわせていたことを思い出してしまいます。

 

パーツを日本橋電気屋街まで買いにいき、ユニバーサル基板に取り付け、配線の上ハンダ付け、そしてロータリースイッチを回して2進数を一つ一つセットし自作したキーボードと7seg.LEDディスプレイを動かすためのプログラムを入力、こうして16進数でプログラムが入力できるようになったら、それまでのプログラムを自作したEP-ROMライターで消えないようにROMに書き込めるようにプログラムし、合わせて今後様々作成するプログラムをカセットテープに保存し読み出せるようにこれまた自作のCMTインターフェースを動かすプログラムとともに、焼き付けるという手数を踏んでやっとの完成。これでようやくI/Oポートを通じてLEDランプを点滅させてみたりとマイコン回路を楽しむことができるようになったものでした。

 

これにくらべると、IchigoJamは キーボードやディスプレイはできあいのもの、TVを流用しており、実際には小さな基板一つ、それも配線のいらないプリント基板なのですから、自作と言ってもやれることは限られています。それでも、ただ組み立てるだけの昨今の自作パソコンよりは、ハンダ付けする分作っている感があるように思います。昔を思い出して、なんだか作ってみたくなりました。

 

↑右がIchigoJam。左は、かつて自作したマイコン(上に立て掛けているのは、マイコンを動かすのにまず必要なプログラムを2進数で入力するためのボードで、初めてこわごわとハンダ付けして作製したのがありあり)

プログラミング教育は大事かもー今年度より小学校でスタート

こうしたプログラミング学習用のシングルボードパソコンが製品として販売されるようになったのは、今年2020年度から小学校でのプログラミング教育がはじまるためでしょう。

 

とはいっても、学習指導要領はBASICやC言語などのプログラミング言語を、何か習得させようと言っているわけではないようです。

プログラミング教育は、「プログラミング的思考」を育むという広い意味合いでとらえられていて、かならずしもコンピューターをいじるばかりではありません。

 

誤りを恐れず平たく言えば、コンピューターに親しみ、その活用の可能性を知り、またプログラミングに必要な思考は社会で生きていくためにも役に立ち欠かせないから、これを身につけよう、ということかと理解しています。

 

日本人に必要とされる思考が、「プログラミング的思考」というのは何か矮小化された感はありますが、さておき、プログラムには論理的思考と数学の知識、場合によっては芸術的思考や社会学的な知識など含め、これらを総合した思考ができないことにはものにならないことは確かでしょう。

 

思えば、介護保険制度導入時に国が事業所にパソコンを無料配布する前までは、従業員一人ひとりにパソコンなんて、この上なく贅沢なことでした。その頃は、管理のためのデータベースを構築したりするにも費用がかかるため、結構趣味でパソコンをしていて多少とも知識のある従業員がプログラムを組んだりしていたと思います。今ではこうした人材はあまりみかけなくなり、あろうことか少しプログラムをいじれば済むことなのに、できないからなんとかしてくれといってこられる羽目になりました。

 

本来プロの業者に任せていれば憂いはないはずなのですが、金に余裕がないことを理由にいつまでも実現しないため、後継者を育てる気にもなれず、もとい面倒くさがってただけかもしれませんが、結果罰があたったようです。

 

それだけじゃありませんでした。せっかく手間をかけて入力したデータがあるのなら、分析して経営に活かさない手はないと考えるのが当たり前と思ってきたものですが、最近はそんな様子が職場にみられず不思議に思っていたのでした。ルーチンワークだけで忙しいのかと思ってましたが、自分で分析に使えるようにデータをパソコンで処理する方法を学ぶ機会がなかっただけなのかも。

 

プログラミングはできなくて当たり前と思っている世代は厳しいかもしれませんが、今後間近にプログラミング教育を学校で受けて入職してくる後輩を持つことになる世代なら、まったく気にしていないわけではないでしょうし、遅まきながら関わりのある自分にも責任の一端があると考え、後継ぎづくりすべきなんでしょう。あるいは、もっと対象を広げて「プログラミング教室」を開き、プログラミングの趣味の会を立ち上げてもよいのかも。

 

「こどもパソコンIchigoJam」は、たった1500円(プラス税)となによりもコストが安く、パソコンを自作する喜びが味わえ、自分の考えたプログラムが動くのですから、大人のプログラミング学習のきっかけにするにもよさそうです。なぜBASICなのとは思いますが、おいおい様々なプログラミング言語に関心をもつきっかけになればよいのかもしれません。