先日、ひどい悪天候の日に、ある呼吸器疾患の在宅酸素療法の患者さんがお住まいのマンションで、落雷のために停電し、エレベーターも止まる事態があったそうです。
誰かがおぶって助けたとかいう話であれば美談になるのでしょうが…。ただし美談であっても、それだけで片付けられてしまうおそれがあります。
そんなことで済ましていいものなんでしょうか。再発防止とかは、どうなるの?
現実の話はもっと考えさせるものでした。
再発防止や何か緊急時の対処ということも想定すれば、マンションに自治会があったほうがよいだろうと署名運動などはじめたそうですが、住民のなかからは余計なことはしてくれるなと、反対の声が上がったんだそうです。
私自身、人から干渉されたくないタイプの人間だし、町内で何か新しいことしようとしたら自治連合会に潰されたとか聞くと鬱陶しくもなります。
しかし、昔の隣組じゃあるまいし、最低限の住民自治じゃないですか。
人の模範となるべき政財界や著名人などトップクラスの人々の中に、コンプライアンスの欠落を感じさせる事象がかなり多く見られることからすれば、下々の中に理不尽なわがまま勝手をする者があらわれても、非難される筋合いはないのかもしれません。しかし、その愚かしさへの蔑み.、無知さ加減への哀れみ、民主主義的素養のなさへの暗澹たる思いがあいまって、ついつい愚痴ってしまいました。
画像は、話題とは関係のない賑やかしです。FlightGear用に用意されているFairchild C-119ですが、このもとになったC-82は、映画「飛べ!フェニックス」で、砂嵐に巻き込まれ砂漠に不時着し、その後壊れた機体のパーツをいかし単発機に改造され、砂漠からの脱出をはかることになるという奇想天外なストーリーで、とりあげられた双発機です。対立や不信を乗り越え、最後は全員が力を合わせて砂漠を飛び立っていく姿に、学びたいものです。
