以前blogに書いたコトも(多分‥)あったと思いマスが‥


主人と結婚して引越すマデ、私は総合病院のオペ室でナースとして働いていました☆


眼科・皮膚科ナドの小さなオペから、脳外・心外ナドまで、ありとあらゆる科の手術をこなす地域最大の救急指定病院でした。


今も忘れられないオペがあります。


ひとりでも、赤ちゃんを持つママさんに読んでもらえたらと思ってblogに書くことにしました。


何回かに分けて、不定期でUPしますがご了承ください。


当時私がリーダー(その日の全てのオペの調整役)をやっていた日、救急車で運ばれてきた赤ちゃんの話をしたいと思いマス。


始まりは一本の電話からだった。


私の持つリーダーのPHSに外科のDr.からの急患の連絡が入った。


『画鋲を飲み込んだ赤ちゃんが搬送されてきた、緊急オペがしたい』


1歳の女の子。


壁に刺さっていた画鋲がポロッと落ちたところを掴んで、飲み込んだとのこと。


あっという間の出来事で、止めることができなかったそうだ。


一部始終を見ていた母親の言うとおり、腹部レントゲン写真にはハッキリと画鋲が写し出されていた。


大人ならAWAKE(覚醒状態)で内視鏡を使うが、子供なので意識がある状態でカメラを入れることはできないため、オペ室で全身麻酔をかけてカメラを入れることになった。


小さなボタン等なら自然に排泄されるのを待つ場合が多いが、画鋲は途中で臓器を傷付ける危険が高く、そうはいかない。


朝一のオペが始まって、一段落していたオペ室は、連絡を受けて、慌ただしく準備が始まった。


手術室では内視鏡の準備と共に、開腹手術になった場合にもすぐ対応な準備も平行して行われた。


ストレッチャーで運ばれてきた女の子は検査で泣き疲れたのかグッタリしていた。


体重等は把握していたが、予想以上に小さな子だった。


付き添っていたお母さんは真っ青な顔をしていたが、取り乱すことなく「よろしくお願いします。」と言って、娘を送り出した。


可哀相だが安全に麻酔をかけるため、暴れる女の子を皆でしっかりベッドに押さえ、麻酔のマスクをあてると、まもなく眠りについた。


麻酔科医の手で呼吸のための管が入れられ、すぐに外科医によるカメラが始まった。


腸の方まで異物が落ちていたら、カメラで取るのは難しい。


そこにいた皆、画鋲が胃に留まっていることを願っていた。


なかなか進展しない状況に、重苦しい空気が漂い始めていたその時。


画面に、シッカリと画鋲を掴むハンドルが写り、そこから摘出までは、もう時間はかからなかった。


シャーレに取り出された小さな画鋲。


みんな安堵の表情を浮かべていた。


麻酔から覚めた女の子の元に、病棟スタッフと共に迎えに来た母親は泣いていたそうだ。


こうして、女の子は無事病棟へ移っていった。


取り出された画鋲と共に。