2/22(火)まで開催の、個展【樋口鳳香・墨美神】
今回、どの作品よりも墨のにじみのダイナミズムを表現できたのは
『風美神雷美神』かもしれないと思っておりますが、
『風神雷神図』といえば俵屋宗達。
江戸初期の画家です。
その後、尾形光琳、酒井抱一など琳派の画家が『風神雷神図』を描いていますが、
俵屋宗達のモチーフが画面をはみ出すほどの大胆さや、雲の表現のダイナミズムは
及ぶことができなかったと言われています。
さて、その近世初期の大画家、俵屋宗達は、
琳派の『たらし込み技法』を発案した人物とも言われています。
たらし込み技法とは、滲まない紙を使って、
墨をコントロールした領域で、偶然のにじみを表現する技法です。
言葉ではうまくお伝えしきれませんが、
この技法で今回は3点の小品の墨美神®︎を出展しています。
ぜひ、江戸の昔からの長い時の帯を感じながらお愉しみいただけたら幸いです。
樋口鳳香は、この個展のあと、少し展示をお休みしますので、
それは見逃したとか、ちょっとでも気になる作品があれば、
ぜひ会期中に何度でも画廊に、いらしてください。
2/22(火)まで、薄墨桜で満開の会場でお待ちしております。
墨で描く、かぐわしき美神たち
個展【樋口鳳香・墨美神展】
会期:2/16(水)~2/22(火)・会期中休みなく営業
12:00~18:30 ※最終日は16:00閉場
会場:銀座画廊 美の起原
(銀座8丁目・リクルートビルの裏手です)
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