国立新美術館にて『全日本水墨画秀作展』が開催中。
本日3/9は授賞式です。多くの先生方が全国からお集まりになると思います。
樋口鳳香は、画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。
会場に飾られた作品は昨年の夏の頃に書いた作品です。
その後の凝縮された濃い時間をふりかえり
今なら、さらにもっといい絵が描ける自信が湧いてくるのが不思議です。
「非常に独特」「誰も同じような画風の人がいない」とはよく言われ続けてきましたが、
その特異性は孤独な仕事をさらに深めて、不安を感じる場面も多いですが、
認めてくれる人がいて、こうして毎年の受賞につながっているのだと信じて
ブレることなく自分にしか表現できない世界をさらに追求していこうと思います。
自分との対話だけでなく、それを他の人へわかりやすく伝えるための
対話の方法を構築してゆくことも、これからの課題にしたいと存じます。
画題に使っている『青帝』とは、春をつかさどる天帝。方位は東、色は青。
つまり水神である龍。
俳句の季語で春の意味です。
新しい時代が開ける、自分にとってもそれをきっかけに新たなステージに進みたい
そんな気持ちを込めて描いた作品です。
団体展に出展する作品は、見る側にも多くを問いかける厳しい作品だと思いますが、
ご高覧いただければ幸いです。
画像は作品の一部分です。
☆画家、岩崎巴人の業績を記念して創設された『巴人賞』を受賞いたしました。龍と墨美神を描いています。
「第51回全日本水墨画秀作展」
〈入場無料〉
会期:3/7(水)~3/18(日)10:00~18:00(13日火曜日は休館日)
会場:国立新美術館(乃木坂駅直結)