もう、ちょっと前の話になりますが、

『高架線』刊行記念「滝口悠生さん×堀江敏幸さんトークイベント」@新宿紀伊國屋書店

に伺ってまいりました。

滝口悠生さんと堀江先生のお顔合わせは、ほぼ1年ぶり。

去年(2016年)は、まさに堀江先生の受賞が決まった11月野間文芸賞の発表の日でした。

あの時は『コンビニ人間』の村田沙耶香さんも交えてお三人で、

なかなか挑戦的で刺激的なトークが繰り広げられました。

で、今回。

男同士の話ってこんな感じでとりとめもなく、いつ終わりがくるともなく続くのね〜

と言う感じで、あっという間の90分のトークイベントでした。

聴講する側として、先に本を読んで予習しておかないと残念な展開になるので

毎回、墨筆を置いて予習という名の読書にひたるのですが、

『高架線』はガーーーッと一気に読めた感じです。

井戸端会議を聞いているようでもあり、巷の噂110番を聴いているようでもあり、

評判の高座を聞きに行ったようでもあり、

ともかく話し言葉でスルスルと脳内に入ってくる心地よさがあります。

時間や、場所や、かつてそこにいたはずの人の影みたいなものが入り乱れる、

どーゆーこと?みたいな不気味ともとれる部分もありますが、

それもふだん暮らしている中でなんとなく感じている違和感だったり……。

そんな私の感想はさておいて、まずは読んでみてください。

あの日は、風邪気味でボケボケの頭でしたが、

ムチャクチャに幸せな時間でした。

すばらしい時間をありがとうございました。