『真夏の美女図鑑』初日の昨日は、多くのお客さまと、出展作家の先生方とお会いできて、
たくさんお話もしていただけて、心から深く感謝しております。
さて。鳳香は今回4点出展しております。
今日は【額装F6号サイズ・墨美神】の2点についてお話しします。
墨美神2点とも、夢うつつの状態をイメージして表現しています。
殺人的まなざしのその先には、
産毛をそっと逆さになでるような
神経がかすかにそり立つような感触を出せたらと思って創作しています。
2点見比べていただければわかると思いますが、
1枚は画仙紙に書いているため、表面がつるりと綺麗に仕上がって見えます。
水墨画の場合、筆一本の一度塗りで表現するグラデーションも
なめらかに表現できていると思います。
この繊細さからは、構図を詰めてギリギリのバランスで描いている震え(緊張感)が伝わるかと思います。
もう1点は麻紙に描いているため、繊維が荒く、墨のにじみもざらつきを感じられると思います。
このざらっとした感触が、現実と夢想の、間(あわい)の世界を表現できるように感じて、
東京都美術館や国立新美術館のような広い会場に展示する作品には、
好んで麻紙を使っています。
ぜひこの2点の墨の質感の表現の違いをご鑑賞いただけたらと存じます。
すでに初日にご覧いただけた方々も、ぜひもう一度ご高覧いただければ幸いです。
本日、気温はぐんぐん上昇しています。
体調に気をつけて、涼を取りながらおいでくださいませ。

京橋・銀座一丁目駅すぐ。東京スクエアガーデン目の前。
銀座かわうそ画廊
『真夏の美女図鑑』
7/8(土)~7/14(金)※12日(水)はお休みです。
12:30 ~ 19:00(最終日は16:00まで)
