朗らかに晴れた休日。
OJI Hallにて、堀江敏幸×大萩康司『ギターと本のある風景』へ。
堀江先生が組んだというプログラムを、大萩さんが演奏してくれました。
堀江先生がフランス文学者ということからでしょうか、
フランスのギターをご用意しましたと。
ロベール・ブーシェ1962年製。
画家だったブーシェは、音が色で見えたのではないかとのお話もあり……。
偶然なのか、バッハの「リュート組曲」BWV995の演奏では、
雪がちらつくのが見えたり、子どもの声のさざめきが聞こえたり、
不思議な感覚にとらわれました♪
ギターというのは、こんなにも繊細だったのかと驚き、
ひとつずつキリッと立っている音がどれもうっとりするほど美しかったです。
〈プログラム〉
バッハ:「リュート組曲」BWV995
フェルナンド・ソル:「モーツァルト『魔笛』による主題と変奏曲」
武満 徹:「すべては薄明のなかで」(Ⅰ、Ⅳ)
イルマル:「バーデン・ジャズ組曲」
(シンプリシタス&ロンド・ア・ラ・サンバ)
☆大萩さんから堀江先生へ友情の曲として
ラヴェル:天の三羽の鳥
☆堀江先生の思い出の一曲
ヴィラ・ロボス:プレリュード 第3番
☆アンコール
タレガ:アルハンブラの思い出
*ロベール・ブーシェ(1898-1986)
画家で教師だった彼は1932年、34歳の時パリに移り住み、
フリアン・ゴメス・ラミレスにギター作りを教わる。