人を見る目って、アートを見るのと同じ。
それは、見る人の姿が映し出される鏡。
だから卑しい人には、いやしく見えるし、
猥褻な心で人に接している人は、猥褻にしか見えないし、
やましいことがある人には、やましいようにしか見えない。
つまり、心が歪んでいれば、歪んだようにしか見えない。
誰か、またはなにかを歪んだ心でジャッジして、
まことしやかに発信するという行為は、
自分の現在と過去や、その心のうちを露呈してるだけ。
己の生き様を露呈しているだけ。
己の知性の程度を露呈しているだけ。
己の浅さを露呈しているだけ。
人を憎んで生きてきた人は、憎まれてきた人。だから人の悪口ばかり。
人を愛して生きてきた人は、愛されてきた人。だからやさしい。
この世は悪意でいっぱいだという人の心には、悪意が住んでいるし、
この世は驚きと幸せに満ちているという人の心には、驚きと幸せが詰まってる。
アートも、人と対面する時も、自分と語り合っていると思った方がいい。
芸術家はそれを見抜いて、
作品ごしに、はたまた言葉を通じて あなたを見つめている。
その言動に、心の有り様とこれまでの生きざまを見ている。
あなたの自分で気づかないあなたの奥の奥の、真実の姿を見ている。
芸術家に大切なのは、常になにものでもない、自分になること。
つまりニュートラルな自分になること。
それが自分の世界を広げる鍵になるから。
2017年、どなたにとっても素晴らしい年でありますように♪
愛をこめて。