この週末増上寺で開催されていたミャンマー祭りに出かけた。
というのも、展覧会で写真を撮影してくれた廣田賢司さんが
『日本ミャンマー交流写真展』で入選されたので、それを拝見しに。
それから篠田桃紅先生の壁画を一般公開しているということで宝物館へ。
たぶん全長20mくらいかな、圧巻の1974年の『四季~Four seasons』を鑑賞。
制作当時の篠田桃紅は61歳。凄まじいパワーを感じました。
その後、開催中の『宮川香山展』(有料)へ。
宮川香山は、明治の陶芸作家。
陶芸をあまり知らないけど、
高浮彫作品はこれでもかと言わんばかりにデコラティブな作品で、
モチーフが半立体になって飛び出していたり、異素材を使って質感を変えて表現してみたりと、
素人にも分かりやすい驚愕のアートでした。
若冲や北斎を思い起こさせるような絵柄も構図もあり、
だけどそれが立体で表現されていてとても新鮮に感じられました。
一番気になったのが『琅玕釉蟹付花瓶(ろうかんゆうかにつきかびん)』。
フォルムは満ち足りたシンプルな曲線。
瑠璃青の釉薬で花器の内側に水が張ってあるような表現を施した作品です。
縁の部分に沢蟹が一匹、立体であしらわれてあり、宮川香山の最晩年の作品とのことでした。
たくさんの実験的作品に挑戦し続け、いろいろなものが削ぎ落とされて辿り着いた作品、かもしれません。
ちなみに琅玕(ろうかん)とは青碧色の半透明の宝石を言います。
☆『宮川香山展』は増上寺宝物殿にてクリスマスまで開催です。
夕暮れ時の東京タワー、きれいだった。






