多くの人が、多くの場面で相対的な価値観で判断をしています。
何か(誰か)に比較して、自分(何か)は劣っている。
もしくは、
何か(誰か)に比較して、自分(何か)は優れている。
という価値観。
それは比較する対象が変われば、自分(何か)の価値も変わってしまう不安定なものです。
たとえば。
「Aさんがビジネスで成功した。私はAさんより劣っている。
でもパート社員のBさんより恵まれている」
「ビジネスで成功したAさんが大病を患った。
私はAさんより恵まれている。
パート社員だったBさんは正社員になったうえ役員に抜擢された。
私はBさんより劣っている」
と、相対的な価値観は、つねに比較する対象やその状況よって流動するものです。
誰かが不幸になれば、自分は優越感と感じるという、いびつな感情です。
幸せの基準が常に流動するから、心も不安定で、
自分を取り巻く環境への不満や、周囲の人の悪口ばかり。
ひどい場合は、僻みの対象を陥れようとしたり……。
つまり誰かと比較した幸せは、本当の幸せではないということです。
ヒトはとかく何かと比較しなくては、そのものの価値を見いだせない事が多いようで
自分にとっての絶対的な価値、つまり、真の価値を見失いがちです。
生きている間、この真の価値に出会えない人もいるかもしれません。
真の価値とは自分の中にあるもので、目に見えるものではないけど、
実現しようと努力できるものです。
誰にも真似できない自分だけの使命、自分のやるべき道に存在するものです。
見えなくても、もうすでにその道を歩いているかもしれません。
すでに歩いていても、これから新たな道を見いだすこともあるでしょう。
幸せは他人と比較する中にあるものでなく、自分の中にあるものだから。
ぶれることのない絶対的価値観をみつければ、
きっと真の幸せを感じることができると信じてます。