ふしぎな夢をみた。

ちいさな子どもが空の如雨露を差し出し、

「おはながね。ごくごく美味しそうに飲むんだよ。

 だから、もっとお水ちょうだい」

 と言うのだ。

放ったらかしの小さなテラスも

よく見れば春がいっぱいだった。